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【読書】 徹底抗戦 堀江貴文著



予兆

魅惑のフジテレビ

会社が上場して株式市場を勉強

会社四季報でいろいろな会社の情報収集

「フジテレビ」と「ニッポン放送」の関係に気づく

複数の人物からの紹介で、村上世彰氏と出会う

敵対的買収

ライブドアを短期で成長させて、世界を代表する会社にしたかった

世界レベルの仕事をこなせるのは体力的に30歳代が限界だろう

とにかく当時は焦っていた

複数人から「和解を仲介する」との申し出があった

アラビア太郎(山下太郎)の息子の某氏

彼の仲介オファーを受けていたら無傷でいられたかもしれない

青天の霹靂

容疑者ルームにて

会議室で連日、弁護士と打ち合わせて無罪を主張していたが

宮内氏らは「社長はいいけどさ、俺らはもう(出所するころには)40歳を超えるから、再出発できないからね」と言って非常に弱気だった。
彼らは強制捜査後の任意捜査の段階で、私があたかも犯罪を主導していたかのような調書にサインをしていた。

P72


徹底抗戦

初公判に向けて

堀江氏と宮内氏は、M&Aや子会社上場など経営判断で意見の相違があった

元特捜検事の髙井康行弁護士によって宮内氏、野口氏による横領が発覚

「社長はキャピタルゲインを得ているのに、自分たちはキャピタルゲインをあまり得られなかった。それは不公正だ」という思いを抱かせてしまったのかもしれない。
キャピタルゲインの魔力に憑りつかれていたのかもしれない

P136

世論の変化

特捜部案件は、検察自身が「新しい判例・法律を作るつもりで」裁判に臨む。だから、実際には白黒はっきりついていない事案を、強引に黒にもっていく傾向が強い。
司法の原則からすれば、「疑わしきは無罪」なのにも関わらず、「疑わしきは有罪」へと持っていくのだ。

P145

市場に悪影響を起こすことが確実な月曜日に強制捜査をした結果、東証は止まり、投資家のパニック売りが起こり、連鎖的な株安が起きた。

P175

真相

ヒールという認識は、アンチ堀江だった人々から少しずつ周りに浸透していったのだろう。「マスコミと検察は繋がっている」という人がいる。我々を摘発したネタも、某マスコミから流れたというまことしやかな噂もある。

P188‐189

検察制度改革

検察が捜査、逮捕、起訴すべてを行える現行制度を改革すべきだと思っている。検察が面子に賭けて無理やり事件化する事態が起こりやすいからだ。

P192

過剰報道

保釈直後、私が拘留されていた間のニュース記事を一気に読んだけれど、それはもう、暗澹たる気持ちになった。逮捕容疑はともかくとして、それ以外に、あるわあるわ、いい加減な報道の嵐。

P196

人を信じるということ

取調室で検事にも言われたけれど、露悪趣味があるから言葉を省略しすぎるし、同時に自分が善玉に見られることの妙なむず痒さがあって、ぶっきらぼうに思われるような発言をたくさんした。その結果、モラルのない人間の代表とみられるようになった。

P205


まとめ

信頼していた仲間の裏切りは精神的に相当辛かったと思います

「虎の尾を踏んでしまった」と表現されているように権力は恐ろしい

世の中の「仕組み」を知っていることは非常に重要だと痛感させられます

検察、マスコミ、株式市場、利害関係にある人々との駆け引きなど

大変勉強になる1冊でした


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