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【読書】「日本女性史」脇田晴子 林玲子 永原和子編③ 【古代の女性 王朝文化】政治的役割が減少すると社会的地位が低下する

今回の読書感想は
「日本女性史」

テーマは
「王朝文化」


王朝文化

女性の地位

政治的役割の減少と比例して
社会的地位が低下

国母として天皇への発言権
女性の人格のうち母性のみに限定
子を儲けられなっかった女性は悲劇的

母性の強調
女性の社会的地位低下の反映でもある


村々の生活と分業

「家」の成立によって
対社会的に家の代表が「夫」になった

妻は家政全般
百姓層では農業にも直接従事

経済活動は夫の責任でなされ
女性の経済的地位が低下

村落の維持のため
しだいに女性が排除されていった


女房文学

摂関政治
貴族は競って娘を入内させた
入内する后妃は
多くの女房をともなっていた
「女房」とは
后妃の後見者が私的に配した侍女

女房の役割は
主人をもりたて
殿舎を明るく華やいだ魅力にすること

「女房文化」
「女房文学」
主家の栄華を世に伝える役割

「女文字」としての仮名文字
和歌、家集、日記、物語へひろがる
清少納言「枕草子」
紫式部「源氏物語」


芸能

傀儡子(くぐつ)
遊女(あそびめ)
白拍子(白拍子)

男は狩猟、人形つかい、幻術
女は歌舞芸、売春

交通の要衝の旅宿で繁栄
農耕をしない支配関係のない
課役貢納の権利義務なし
体制外の民だったが差別なし
中世後期以降は差別が強化される

人身売買による
非血縁を養女とする慣習


衣服

女性の地位の変動
衣服の変化は不可分

ズボンとスカートの性別分化が
父権制社会の産物

室町以前は男女ともに袴
室町で家父長制の成立とともに
女性は小袖姿になった


まとめ

今回は
「王朝文化」を勉強しました

政治的役割が減ると
社会的地位が低下する
のは
なっとくです

現代でもおなじことが
いえるのかもしれません

国会議員(衆議院議員)に
占める女性の割合は9.7%
だそうです

女性議員をふやすことが
この国をいい方向に変える
一番の方法なのかもしれません

社会的地位が低下すると
経済的にも弱い立場になってしまうという
悪循環です

文学や芸能では
この時代も女性が活躍しています

しかし
弱い立場は変わらず
人身売買などひどい扱いを
受けてしまいます

今回の勉強でわかったことは
「女性の政治的な役割をふやす」
これに尽きると思います

王朝文化にみる女性の地位が
どのようにすると改善されるのか
学びとなりました

次回は
「中世の女性」
を勉強していきます

それではまた

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