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75:教員の参加形態と任期延長について

 Bonjour!

 5月17日(金)から春募集が始まりましたね!

 本日の記事は協力隊に応募しようとしている教員の方に向けての記事です。

JICA海外協力隊ホームページより


 JICA海外協力隊は上記のように分類されます。

 その中でも教員がJICAに応募する場合は大きく3つに分けられます。

 ①現職教員特別参加制度を利用

 ・勤務校に在籍したまま参加
 →帰国後にその学校に戻れるのかは勤務年数等による。

 ・給料は今まで通り受け取ることができる
 →
そのため、岐阜県であれば1名しか派遣されない。JICAの1次選考の前に県による選考試験が行われ、合格した者だけがJICAの選考試験を受けることができる。

 ・任期終了時に退職は不可
 →帰国後最低○年は働かなければならない(○は各教育委員会によるが基本1年)。

 ②現職参加制度を利用

 ※教員に限らず職場が籍を残したまま派遣を許可した場合利用できる制度

 ・勤務校に在籍したまま参加
 →帰国後にその学校に戻れるのかは勤務年数等による。

 ・無給のため「自己啓発休暇」を利用
 →半年に一度レポートを出す必要がある(形式を問わないため私はJICAの報告書を提出している)。

 ・任期終了時に退職は可能
 →なぜか私は市の教育委員会から「5年以内に退職しないように」と言われているが、誰に話しても「聞いたことないし法的根拠はない」と言われる。しかし、今のところ辞めるつもりはないので問題ない。

 ③退職をして参加

 ・上記の①②の利用は教諭の経験年数が3年以上と決まっているため、退職してから参加している方々もたくさんいる。

お世話になった先輩の写真が使われている🇬🇭


 上記の③とは別に、要請内容の経験年数はコロナ前は講師の経験を含めない「教諭経験」でしたが、コロナ後は「教員経験」と記載が変更されています。

 (元々教員になるつもりがなかった私は、協力隊に応募するために「絶対教諭にならないと!」という気持ちだけで教員採用試験を受けました。2回落ちましたが…🤣)

2024年 春募集ポスター


 私は愛知県の小学校に籍を残していますが、愛知県には現職教員特別参加制度がありません

 よって②を利用して派遣されています。

 しかし、教諭の応募=現職教員特別参加制度を利用するものだと思い込んでいて応募直前までバタバタしていました。

 調べても調べても情報が得られず、校長先生に県の教育委員会に直接確認してもらったほどでした。

 コロナ前は愛知県にも現職教員特別参加制度があったので、ないと知った時はとても驚きましたし、校長先生にも「無給だけど本当にいいのか?家族の許可は取っているのか?」と何度も何度も聞かれた記憶があります。

JICA海外協力隊 2024年春募集 CM
広瀬アリスinタイ🇹🇭


 さらに、職場は愛知県ですが応募時は岐阜県に住んでいたため「岐阜県民」として派遣されています。派遣前にどこの県に表敬訪問へ行ってどこの県の新聞に載るかの違いだけですが、「岐阜県民」として派遣されるか「愛知県民」として派遣されるかは選ぶことができました。

 ※現職教員特別参加制度で派遣される場合は所属校の県からの派遣となります。

 岐阜県は現職教員特別参加制度があり、フルでお給料を頂けるので「羨ましい」という気持ちもありましたが、参加することはずっと昔から決めていたので迷わず応募しました。

ベナンにも来て!笑

 派遣期間について


 ○ 現職教員特別参加制度の場合

 ・派遣時期は2年弱(基本3月に帰国)
 →基本と記載したのは、秋募集に受験をし、11月に派遣された方で1年9ヶ月後の8月に帰国される方を知っているため。しかし春募集に応募すれば4月から休職し2年後の3月に帰国できる。

 ○ 現職参加の場合
 ・派遣期間を選ぶことができる
 →2年または2年弱の派遣


 私は教員=3月に帰国するものだと思い込み、1年8ヶ月の任期を選択しました。

 しかし、派遣前訓練にて現職参加の2年派遣の教員と出会ったことがきっかけとなり、現在は2年派遣に変更ができないか問い合わせている最中です。

です!

 2年派遣のメリット

 ・この先途上国に住むことはないので少しでも長く過ごしたい
 ・少しでも多くの子どもたちの基礎学力を伸ばしたい

 2年派遣のデメリット

 ・8月に帰国だと2学期から担任をすることになり、児童や保護者、何より現場の先生方に莫大な迷惑がかかる


 今まで投稿してきた記事にも何度も記載していますが、活動を通して子どもたちの学力は伸びているとはいえ、現場には求められていません。

 また、「給食を食べる暇も十分に寝る暇もないくらい忙しい管理職に迷惑をかけることはしたくない」という気持ちもありましたが、尊敬する同僚の先生からは「自分の人生なんだからやりたいようにやったらいいよ」と言われ、延長の申請をすることにしました。

JICA海外協力隊ホームページより

 任期申請の手順

 ①JICAベナン支所
 ②日本の教育委員会・学校
 ③JICA本部(東京)

 ※2年派遣の隊員が任期を延長して2年数ヶ月〜3年に伸ばすことは場合によって可能。

 3月帰国の現職教員の隊員が丸2年に任期を延長するのは今までに例がないらしく(?)、「②まで許可が降りても③で引っかかる可能性は十分にある」と言われています。

 たとえ任期延長が認められなくても、申請した時点で協力隊生活に後悔はありません!


 長くなりましたが、応募をする教員の皆さんのお力になることができれば幸いです。




 nao

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