47:動かない警察 / 首都避難した理由
Bonjour!
昨年の11〜12月は任地の警察官にお世話になる頻度が多くありました。
【トラブル①】ホームレスに家を壊される
家の外にある電気を石で複数回壊されたり、塀の中に石を投げられたり、玄関先に汚いものが置かれたり…。
1〜2週間ほど嫌がらせが続きました。
近所の人も同じ被害に遭ったことがあるらしく、自分だけではなかったので特に恐怖やストレスはありませんでしたが、JICAがすぐ動いてくれました。
JICAのスタッフと一緒に市役所と警察署へ行くと、市長も同じ被害に遭っていることが判明。
しかし逮捕することはできないとのことでした。
なぜなら、彼は精神的に問題があるため、逮捕ではなく入院をさせないといけないから。
しかし、彼には家族がいないため、入院費用を誰も支払うことができません。
今は嫌がらせを受けることは無くなったので問題ないですが、だからって逮捕せずに今まで通り、街に放り出しておくなんて…。
【トラブル②】長時間ストーカーをされる
知らない人に長時間ストーカーをされました。
オレンジの種を耳の中に突っ込んだり、プラスチックのおもちゃ?を食べたり、明らかに「普通の人ではない」と感じ、急いで自宅に帰った後、自宅警備員に報告をしました。
その時の自宅警備員はとても真面目な性格だったため、その危険人物を捕まえてしまいました(こちらとしては、顔を覚えてもらうだけで良かったのですが…)。
どうしようもないので一緒に警察署に行くと、警察からは「こんなことで来やがって」と明らかに嫌な顔をされました。
そして、警察官はその危険人物に「警察署の敷地内のゴミ拾いをしろ」という命令を下して終了。
これには流石に呆れました…。
その後はその危険人物の家族が私の自宅警備員の家に殴り込みに行ったそうです。
自宅警備員は恐怖のあまり隣国のトーゴまで逃げました。
私のせいで怖い思いをさせて申し訳ない…。
「私も危害を加えられるかもしれない」というJICAの判断で2週間ほど首都避難をしました。
JICAのベナン人スタッフには「安全対策アドバイザー」といって元ベナン警察官トップだった方も勤務しています。
その方が私のためにいろんなところに働きかけてくれました。
日々JICAには守られているなと感じます。
しかし、警察でさえ思うように動かないのが現実なので、起業された方やNPO・NGOでベナンに住んでいる日本人の方々の「ベナンに住む覚悟」はただただ凄いと痛感する出来事でした。