77:ベナンの子どもたちに「成功体験」を味わってもらいたい
Bonjour!
ベナンの小学校にて算数の基礎学力を上げる活動をしているnaoです。
しかし「小学校にこだわらなくてもいいのでは?」と思い、学校がない水曜日の午後や土日は教え子の家と孤児院で活動をしています。
最近は「九九の暗記」を中心に活動中!
個別に0〜10の段の九九の表を渡し、暗記ができたら💮を描いてあげるという内容です。
「毎日続けたら言えるようになるよ」と言っても今まで誰1人やりませんでした。よって今回から「10の段まで言えたらプレゼントあげるよ」作戦に変えました。
外発的動機付けは賛否両論あると思いますが、大人だって給料を上げるために仕事を頑張るわけだし、折り紙くらいいいかなーと。
孤児院では5年生の子が全部言えるようになりました!また、9月から小学校1年生になる10歳の女の子は毎日の積み重ねで5の段まで暗記することができました!すごいー!
ベナンでは「成功体験」が圧倒的に足りず、「学習的無力感」に陥っている人がほとんどだと感じています(日本では考えられないようなトラブルが毎日起こるので、そういったものも大きな原因だと思います)。
※学習的無力感とは
自分の行動が結果を伴わないことを何度も経験していくうちに、やがて何をしても無意味だと思うようになっていき、たとえ結果を変えられるような場面でも自分から行動を起こさない=努力しない状態のこと。
ベナンの大人は子どもに対して些細なことで叱る+褒めることはしません。その上、「出来て当たり前」という風潮があるなと感じます。
また、ベナン隊の体育隊員からは「リレーをした時に1位以外の子が最後まで走らなかった」という話を聞きました。
日本だったら例え足が遅くても最後までゴールを目掛けて走り切るのが当たり前だと思いますが、この国では何でもすぐ諦めてしまう傾向にあります。
今回九九の暗記に取り組んだのは、「九九を覚えてほしい」というより「諦めずにコツコツ勉強を続けたら九九を言えるようになった」という成功体験を経験してほしいからです。
今のところ、「次いつ来てくれる?」と子どもたちはやる気いっぱいで、私の下手くそな絵を欲しがってくれています。笑
ベナンは6月下旬から3ヶ月間の夏休みが始まりますが、孤児院の子どもたちは実家?親戚の家?に帰ってしまいます。
残りの1ヶ月で全部暗記ができた子が1人でも多く出るよう、できる限りのサポートをしていきます。
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