体のメッセージを受け取る器を育てると暮らしの質はゆたかになる

自分のことってつい知ってるような気になってしまうのは何故だろう。距離が近い分、親しみやすさは感じるもの。だけれど、そのことが必ずしも「適切に自分を理解している」ということとはイコールではないなと日々感じる。
毎日鏡で自分を眺める習慣はあるにせよ、毎日見ているからこそ小さな変化を逃しやすいというジレンマ。
小さな変化にどれだけ気づいていけるか
これこそ丁寧に生きる、ことであるし、その変化を仔細に観察できるようになるレッスンがわたしの提唱する「セルフケア」なのです。
今日は体との日々の対話で出会ったお話をしてみようと思います。

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ある日の物語〜ま、まぶたが…〜

そろそろホルモンバランスの崩れが気になるお年頃になってきました。定期的にやってきている生理が、ある月だけぴょこんとスキップした時がありました。

息子が少し微熱が続いて「もしやコロナ？」と診察を受けたり（結果は陰性でした）、学校に連絡したり、しばらくオンライン授業にして様子を見たり、と少し忙しない時期があったのです。

疲れや睡眠の質の低下も見られ、免疫系や分泌系の調子も少し狂いが生じいたと思われます。

その後あたりだったと思います。左瞼の二重が深くなり出しました。目もなんとなーくですが開けにくい。それでも、そのうち元に戻るかしら？なんて楽観視していたものの、日を追うごとに二重が深いのが当たり前みたいな状態が続いてしまっていました。

いわゆる、体からの信号が出ていたにも関わらず気づかずスルーしていた人の典型だったわけです（笑）

読書の疲れが長引いていると思い込んでいた私でしたが、そのうち左瞼がピクピクと痙攣し始めてきました。ちょうどその日は一日集中で整体の講習を受けた日で結構疲れていたんですよ。

早めに寝ても疲れは取れず。数日後には肩こりや頭痛もひどくなってきました。薬はなるべく飲まない私が思わず服用に走るほどの体調不良。辛い…。

不調は体を良くしようとする経過に過ぎない

と、翌朝。生理がきたのです。2ヶ月ぶりです。もしかしてもう生理が終わり？とも思っていた矢先だったのでリズムを取り戻せたことに安堵しました。

さらに次の日。鏡を覗くと、深かった二重がスッキリな切れ味に変化していたのです。フェイスラインも少しくっきりした心持ち。この時に気づきました。生理が来なかった1ヶ月間、ずっとむくんでいたのだということに。

女性にとって月経は古くなった血液を排出できる絶好のデトックス期間！とはよく聞く話でしたが、多少のむくみやだるさを感じる程度でした。

ですが、今回あまりに自分の体がスッキリと変化したので月経期の大切さが身に沁みました。これまで、くるべきものがちゃんときてくれていたことにもありがたさを感じました。

体がちゃんと動いてくれているのだから持ち主である私が責任を持って面倒を見ていくということ。これは生きる上での「義務」とも言えるかも。
あぁ、体の機能の素晴らしさよ。
ちゃんと防御機能が働いていて通常運転に戻す（健康な状態）ことをしてくれているからこそ私たちは生きていて。
その過程としてリンパが異物を攻撃したり余分な水分を押し出そうとするから、熱やむくみといった症状として現れているということ。
実は症状が出ていることは体から発せられる「ありがたいメッセージ」でもあるのです。
それを受け取れるのは何を隠そう！自分のみ。
だからこそ。
メッセージを受け取れる器を育てていくことが必要になるのです。

「気づき」と共に生きる

この先、確実に生理も終わりが来るでしょうし、また違った形でのデトックス法やホルモンバランスを整える（なんなら補うとか）ことも模索してみたり。それなりのケアの工夫が必要とされるかもしれません。

今あるリズムを可能な限り保ち続けながら緩やかな更年期を迎え→閉経へと向かう過ごし方についても頭の片隅に入れておいておきたいとも考えました。

体力も筋力も落ちていくばかり。体の柔軟性だけでなく心の柔らかさなんかも、歳と共に失われかねませんからね。

朝、目が覚めるだけでも奇跡。安心安全に暮らせる環境への感謝。
やはり、生きていること自体がありがたいことですね。

目が開きやすくなると世界もなんだか明るく見えます。

セルフケアの「おへそ」を育てよう

セルフケアの表向きの名目は
・不調を改善する
・体の心地よさをキープする
あたりだと思うのですが

わたしは体のケアを通してすり抜けていく日々のさまざまな変化（それも小さな小さなこと）をキャッチしていくチカラを養うことが「セルフケアのおへそ」だと考えてます。

「気づき」は生きるヒントで溢れてます。
どんな些細な事柄にも「気づき」で満ちています。

今日もどんな出会いがあり、そこから何を感じ、見つけていくのでしょうか？

あなたも気づきの「おへそ」を意識しながら過ごしてみませんか？