雨季【映画「The Banshees of Inisherin」】


「The Banshees of Inisherin(イニシェリン島の精霊)」がprimeにあったので購入。
$20と、primeのなかでは高級品。



舞台はアイルランドの孤島。
長年信頼関係を築き合ってきた友人が、晩年を前に突然絶縁を要求してくる。
何が起きているのか、見当もつかない。
描かれるのは誰しも持ち合わせている狂気だ。

映像の美しさに息を呑む。

主人公Patrickの不器用な愛情表現と、自然豊かな美しい孤島に蔓延る閉塞感と寂しさが淡々と描かれる。

知的な者は鮮やかな服を身にまとい、地とともに生きる者の乱暴な言葉遣いにも味がある。


個人的に名俳優だと思っているバリー・コーガンが演じたネジの外れた若者も良かった。
幼い狂気が眩しく見えた。


Do you never get lonely Patrick…
Do I never get?

The Banshees of Inisherin


寂しさを知らない彼は、寂しさがやってきたときに、それを寂しさと認識できない。

それが幸せなことかは分からない。



以下、散文日記。

いよいよ雨季が始まって、雨は一日中降ったりやんだり。
これが半年くらい続く。家にいるのが心地良いから嫌いじゃない。

今住んでいる国ではじめて、純日本製のチロルチョコを発見。きなこもち味のパック。
無数にあるチロルチョコの味の中から、店主は何故きなこもちをチョイスしたんだろうと思いながら購入。
おいしかった。

フォローしてくださっている皆さんのnoteを読んでいて、みんな自分の気持ちを言葉にするのが上手だなぁといつも思う。
素直な気持ちが書けること。

すべては順調。物質世界では、確かにすべて順調なのだ。
なのに2日連続悪夢で起きた。母が出てくるあの夢。午前3時。寝れない。不安が来る。
落ちそうで怖い。

最近大変調子が良かったので勉強を再開して、比較的バリバリ勉強している。
本音はこのまま突っ走って、来年1月の検定も受けたい。それまで落ちないでくれと願う。

先週ドクターに「もしかしたら抗うつ剤による躁転かも、様子を見よう。」と言われて急に双極性障害を意識するようになった。

論文をいくつか読んでみた。
やはり気分障害系の疾患には、遺伝的要素のエビデンスがある程度、ある。
自分の両親が脳裏をよぎる。

あ、なんか落ちそう、とビクビクしているとき、案外不安は一番膨らんでいる。

ここにいる、わたし。
体を持つわたし。
周りにいる人。
自分の状況。

全ては順調。
だから、怖い。


今日はしっかり眠れますように。

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