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伝統が消えてしまう前に

富山県南砺(なんと)市に移住して5回目の秋です。

この季節は去年から、
農家として一本立ちした夫と一緒に
あんぽ柿の農作業をしています。
 

富山県南砺(なんと)市は、干し柿が有名です。

富山干し柿と言うブランド名で
贈答用に販売されている
干し柿の歴史は古く、
江戸時代には
加賀藩の前田のお殿様に献上されていたとか。

これは『はさがけ』と言う
昔ながらの伝統的な手法で
天日干しで作られている干し柿の風景です。


うちの近所にあるこの美しい景色は、
近い将来なくなります。
 
この農家さんが最後の一軒になってしまったからです。
 

お父さんが『はさがけ』の台を作れなくなってしまったら、
昔から続いてきた伝統が消えてしまいます。


後継ぎでなくても
一人でなくても
 

入れ替わり立ち替わり立ち寄れる
人数が集まれば、
この文化が消えてしまうことはないのにと、
 
その為に私はどうすれば、
何をすれば良いのだろうと毎年考えます。
 
 
富山県南砺(なんと)市に古くからあった特産品で、
天皇家にも献上されていた
上質な福光麻布が消えてしまい、
復活させたいと願うグループに
私はいますが、
 
一度消えてしまったものを
伝承されていない者が復活させるのは
大変だと実感しています。
 
 
今年も干し柿の季節がやって来ました。
今年もこの風景を見られるのが嬉しく、
そしてホッとしています。

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移住者なつみん
田舎移住のウソ・ホント🌟築150年の古民家を買っちゃった❣なつみんです🌻 富山県南砺(なんと)市に移住をして丸3年経った2020年からは、 新規就農した夫を手伝って農作業もしています。 サポート頂いたものでより美味しい農作物を作る糧にします❣

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