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呼吸と身体を意識して、こころを整える

家から外へ、電車から最寄駅へ、そして職場のビルの入り口からオフィスのドアへ。
それぞれの間にはみえない、けれど確固たる境界線があって、そこを降り踏み入れる時はいつもぐっと力を入れる必要がある。体がこわばり、緊張が走る。

今日の仕事も明日の仕事も、予想通りにはいかない。自分が把握しているタスクだけで終わるような日はほとんどない。いつ何を頼まれるだろう、これが終わらなかったらどうしよう、そんな不安を抱えながら毎日仕事に取り組むのは、ありがちだけどストレスがかかる環境だと思う。

と、ここまでつい心が折れてしまうあるあるを書いてみたが、今の職場がどうこうではなく、こういう気分はきっと一生つきまとう問題なのだろうなと思ったのだ。生きやすい毎日変えていくには、生きやすい仕組みづくりをすることが近道だと悟った。

感性の振り幅は大きい方がいいが、感情の振り幅は小さい方が生きやすい。これは仕事でも、私生活でも言えるのではないだろうか。

じゃあ、どうする?

もしかしたら本質的な解決ではないかもしれないけれど、わたしは日常に瞑想や呼吸法という習慣を取り入れることにしてみた。なんでも、瞑想を習慣にしていくと、疲れにくくなったりストレスを感じにくくなったりと、脳が少しずつ"変わっていく"らしい。

習慣にしたのは、朝と夜の瞑想タイム。体をリラックスさせ、気持ちを落ち着かせるための習慣を作るために、ここはアプリにサポートしてもらった。

朝:通勤しながら瞑想
朝使用するのは「simple habit(シンプルハビット)」というアプリ。ハーバード大学の心理学者と瞑想の専門家が協働で作り上げたというから、信頼度も高い。機能面もデザイン面も優れているアプリである。

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使い方は簡単で、音声で流れてくる指示に従って呼吸に集中したり、自分や周りの環境に意識を向けたりするだけ。人間は思っている以上に無意識的に色々なことをビュンビュン考えているので、一点集中を意識することで不思議なくらい落ち着きを取り戻すことができる。とくに瞑想初心者にとっては、音声によるガイドがあると入り込みやすい。
※注意しなければならないのは、このアプリは日本語対応していないということである。基本的に易しい英語なので聞き取りやすいが、英語アレルギーの方にはおすすめしない。

このアプリの特に好きなところは、シーンごとに瞑想の種類を選ぶことができる点である。たとえば、朝、通勤電車にのっているシーン、街を歩いているシーン、仕事中ストレスフルなシーン(そんな時には聞けないけど…)など、無料でも充分多様なシーンのコンテンツを楽しめるのだ。
毎朝5分、ノンストレスどころかマインドフルな状態で習慣化することが可能だ。

夜:寝たまんまヨガ
本当に寝たままヨガ(ほぼ瞑想)できる。というか、眠りに就く手前で始めると、自然と深い眠りに入っていくことができる安眠アプリでもある。大手ヨガスタジオの「yoggy」が監修しているため、コンテンツのクオリティも非常に高い。もうね、目の前にヨガの先生の姿が浮かびますね。

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こちらは有料コンテンツ(1コンテンツ250〜400円くらい)が多いのだが、ダウンロードして決して損はないと言い切れるくらい、睡眠不足や不安症の方にはオススメしたいアプリである。夜を迎えることが、楽しみになるのだ。

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寝たまんまヨガはかれこれ2年強、気が向いたときにやっていたが、2つセットで習慣化したのは今年に入ってから。昨年末と比べても緊急事態に遭遇しても焦らなくなったし、毎日落ち着いて物事をスタートさせることができているように思う。

騙されたと思って、始めてみるのも悪くないはず。

Photo by Annie Spratt on Unsplash


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