はなな

書くこと、場を創ることの間。ライター/ファシリテーター。 デンマークの"HYGGE(ヒュッゲ)"な感覚をもとに、自分とつながるためのケア、人と人がつながる信頼づくりを探求しています。 2019/7〜2020/3:デンマークのフォルケホイスコーレ2校に滞在🇩🇰

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書くこと、場を創ることの間。ライター/ファシリテーター。 デンマークの"HYGGE(ヒュッゲ)"な感覚をもとに、自分とつながるためのケア、人と人がつながる信頼づくりを探求しています。 2019/7〜2020/3:デンマークのフォルケホイスコーレ2校に滞在🇩🇰

マガジン

  • 雨の日のひとり問答

    自分の心と向き合う問いのストーリー。雨の日に更新されます。

  • 人生の学び場

    新たな視点を与える「場」を紹介します。

  • デンマークライフ

    デンマークの社会、生活、個人。主には2019年時の情報をメインとしています。

  • セルフメンテナンス

    軽やかに生きるため編み出した、自分を救う「セルフメンテナンス」の方法をぼちぼち更新します

  • フォルケホイスコーレ記

    デンマーク独自の教育機関・フォルケホイスコーレのあれこれ。準備〜現地情報まで

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選択肢の多さがもたらす光と影。デンマークでみた「幸せ」の定義

「幸せ大国?」デンマークデンマークをはじめとした北欧諸国は「幸せな国」「超社会福祉国家」「洗練された暮らし」といったワードが想起されることが多い。たしかにデンマークは国連が発表している「世界幸福度ランキング」で上位常連国だし(2019年はフィンランド1位、デンマーク2位)、国民が払った税金はしっかりと教育・医療の場に還元されているし(大学院まで無償・病院も基本無償)、北欧家具はかわいい。実際に今デンマークで暮らしているが、日本にいた時と比べて時間の流れはゆったりと感じ、日々"

    • 意識的に手放す、挑戦。

      「はななさんは、手放すのがお上手ですね」 焚き火を囲んでいた時、隣に居た人にそう言われた。なんでも何の躊躇もなく木材をぽいぽいと入れ、薪をくべていた私の姿が潔く、印象的だったらしい。全く自覚がなかったが、そう言われて少し嬉しかったような、手放し上手というより雑な性格が露呈してしまっただけだったような……。 たしかにモノの断捨離は得意だ。でも、自分自身の価値観や習慣、人との関係性をスパッと断ち切るのは、簡単ではない。本当は気が乗らないのに嫌われたくないからとリクエストを安易

      • 心をひらいて、サインを受け取る ─ 森のリトリートで得られた気づき

        2023年のゴールデンウィークは、北海道の洞爺湖にて森のリトリートに参加した。3泊4日、寝食含めたほとんどの時間を森で過ごし、一切のデジタル機器から離れる。リトリートとデジタルデトックスを兼ね備えたディープな森生活。 森での3日間は、自分自身と、そして大地とのつながりを実感する日々であった。大いなる流れに身を任せると、目の前には起きるべきことが起きる。あとから自分で意味づけをしている部分もあるにせよ、いい体験だった。記憶だけでなく、記録にも残しておきたいという衝動があるので

        • 雨の日に、還る場所

          天気予報を見て、雨の予報だとなんだか憂鬱だった。平日にせっかく気力をふり絞って働いたのに、雨の週末が待っていると分かったときはなおさら。思い通りにならない天気を恨みつつ、映画『天気の子』さながら心のなかでひたすらに晴れを祈っている自分がいる。 今年の3月、人生ではじめて伊勢神宮を訪れた。外宮と内宮の二つのエリアに分かれ、さらに周辺には多くの別宮がある。伊勢はまさに神社の街だ。通算13回ほど伊勢神宮を訪れているという"伊勢マスター"の友人にガイドしてもらって、伊勢神宮にゆかり

        • 固定された記事

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        記事

          演じ、演じられることで癒される

          傷ついたあの時、本当は何と言ってほしかったのか、頭で理解するまでには案外時間がかかる。別れ、侮辱、相手は何気なく放ったけれど棘のように抜けない一言。傷ついた時はいつも、その傷を埋めようと他の予定で忙しくしたり、話を聞いてもらったりするけれど、なんだか根本治癒にはなっていない気がしていた。 曖昧なまま、傷から出る負のエネルギーを持て余す日々が続いた。しかしその時は突然やってくる。自分が傷ついたシチュエーションを他者が体験している、その瞬間にたまたまでくわしたのだ。私は私がその

          演じ、演じられることで癒される

          こころの「サバイバルキット」作成のすすめ

          2023年も年が明けて、約3週間が過ぎましたね。嵐のようにすぎる日々を過ごし、年始に立てた目標もうっすら記憶から消えつつある今ですが、年始の目標設計にあわせておすすめしたいアクティビティがあります。年明けの仕事やプライベートの予定に追われ、少し休息を取りたい人にもおすすめです。 それは、「サバイバルキット」の作成です。自分の心身の状態をよく保つための習慣やご褒美をまとめたものになります。サバイバルキットをつくる上でぜひ心がけたいのは、「視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚」の五感を

          こころの「サバイバルキット」作成のすすめ

          【12/20イベントお誘い】Hygge Night ヒュッゲナイト – 新しいじぶんと他者と出会う

          久しぶりの投稿です! 今月、ゆる〜〜い対話イベントを行います。デンマーク語でリラックスという意味の「ヒュッゲ」な空間をともにつくりながら、偶然の出会いを楽しめる時間になればと思います。 私のnoteをお読みいただいている皆さまとの出会いの場にもなれたら嬉しいので、ぜひチェックしてみてください。 Hygge Night ヒュッゲナイト – 新しいじぶんと他者と出会う「しあわせの国」 北欧・デンマーク。 その背景には高福祉社会や積極的な政治参加など、さまざまな社会的要因があ

          【12/20イベントお誘い】Hygge Night ヒュッゲナイト – 新しいじぶんと他者と出会う

          「共に学ぶ」楽しさに魅せられた3年。これからは豊かな学び場をデザインします

          はじめまして、花田奈々と申します。 2019年の夏からデンマークの市民学校「フォルケホイスコーレ」に留学し、この春日本に帰国しました。社会人半ばでデンマークに渡った理由は以前noteに書きましたが、振り返るとかなりの収穫があったと感じています。 この一年フリーランスのライター・コミュニティマネージャーとして活動していましたが、この度「会社人」に戻ります。人生の重要な転換期と言えるデンマークでの8ヶ月を経て、最後に掴んだ大きなチャンスが株式会社Laere(以下、レア)への入

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          【5/21】オンライン英対話「English Dialogue」、開催します!

          英語で対話をたのしむオンラインイベント『English Dialogue』を開催します! 教科書に沿って英語を学ぶのではなく、自然な対話のなかで英語を話す機会をつくりたい。そんな想いで、英語でゆるーく対話ができるオンラインイベントを開催することにしました。 英会話でなくなぜ英対話なのかというと、このイベントでは「英語を学ぶためだけの英会話」にはしたくないなと考えているからです。一人ひとりが自分ごとを語り、相手の話にじっくり耳を傾け、心地よいコミュニケーションを育みたいとい

          【5/21】オンライン英対話「English Dialogue」、開催します!

          あなたにとって、対話とは? ─ オンライン対話会で得た気づき

          デンマークの人生の学校『フォルケホイスコーレ』で得た気づきや学びをまとめる試みとして、「フォルケレポート」をまとめています。第一弾は「対話」をテーマに3本の記事を書きました。 01:対話は「生きた学び」になる。フォルケホイスコーレの学習理論 02:討論と何が違う? フォルケ流・対話のマインドセット 03:自然と対話が生まれる、フォルケホイスコーレの場のデザイン 4月末、これらの記事をもとに「オンライン対話会」なるものを開催。当日は対話をテーマに活動されている方やデ

          あなたにとって、対話とは? ─ オンライン対話会で得た気づき

          自然と対話が生まれる、フォルケホイスコーレの場のデザイン

          2019年夏〜2020年春にかけて筆者が滞在したデンマークの市民学校、フォルケホイスコーレ。「フォルケレポート」と称して、筆者が体験したこと、考えたことをテーマごとに章立てたレポートをお届けします。第一回目のテーマは「対話」です。 全章立てはここから! ここまで、フォルケホイスコーレにおける授業内の対話について書きました。今回は少し視点を変えて、対話が生まれる空間づくりを考えてみたいと思います。 対話を促す教室レイアウトフォルケホイスコーレでは、授業内容に応じて教室のレイ

          自然と対話が生まれる、フォルケホイスコーレの場のデザイン

          討論と何が違う? フォルケ流・対話のマインドセット

          2019年夏〜2020年春にかけて筆者が滞在したデンマークの市民学校、フォルケホイスコーレ。「フォルケレポート」と称して、筆者が体験したこと、考えたことをテーマごとに章立てたレポートをお届けします。第一回目のテーマは「対話」です。 全章立てはここから! 対話って何?フォルケホイスコーレに行く前から聞いていたのは、そこには「対話」の文化が根付いているということ。ところが、正直あまりピンときていませんでした。 知り合いにフォルケホイスコーレに行くと報告すると、「いいね。海外の

          討論と何が違う? フォルケ流・対話のマインドセット

          対話は「生きた学び」になる。フォルケホイスコーレの学習理論

          2019年夏〜2020年春にかけて筆者が滞在したデンマークの市民学校、フォルケホイスコーレ。「フォルケレポート」と称して、筆者が体験したこと、考えたことをテーマごとに章立てたレポートをお届けします。第一回目のテーマは「対話」です。 全章立てはここから! 正解は求めない、自由な語りフォルケホイスコーレの授業では、いつも「対話の時間」がありました。毎回設けられたトピックに対し、生徒どうしで意見や経験をシェアする時間です。授業冒頭に先生からインプットがあった後に「問い」を与えられ

          対話は「生きた学び」になる。フォルケホイスコーレの学習理論

          フォルケレポート・対話篇

          2019年夏から2020年春まで2校のフォルケホイスコーレに留学し、学んできました。noteではフォルケホイスコーレで体得した学びについて、テーマごとにレポートを残したいと思います。 「フォルケホイスコーレとは何?」 フォルケホイスコーレそのものを知りたい方は、こちらも合わせて読んでみてください。 ▶︎ フォルケホイスコーレとは〜デンマーク留学の手引き ▶︎ 人生はいつでも立ち止まっていい。人生の学校「フォルケホイスコーレ」 第一回目のテーマは「対話」。対話はフォルケホイ

          フォルケレポート・対話篇

          混乱の時代が与えてくれた「空白」というプレゼント

          緊急事態宣言の発令により、外出自粛が要請される今 ーー 新型コロナウイルスの感染拡大はとどまることを知らず ーー 仕事の記事で、何度かこんな感じの導入を書いた。書く内容からすると触れずにはいられないのだが、あまりの紋切り型に少しげんなりしている。これらの導入を書き飽きたと言いたいところだが、現状は書くことを止めてはくれない。 読み手としてもまた、新型コロナウイルス関連のニュースに毎日触れることになる。4月に入ってからニュースとの距離の取り方を少しはうまくコントロールできる

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          子どもは立派な社会の一員。デンマーク社会と子どもの成熟した関係

          新型コロナウイルスの感染拡大で世界中が揺れうごく中、ひとつ感銘を受けたことがある。デンマークのメッテ・フレデリクセン首相が開いた「子ども向け記者会見」だ。 3月11日、デンマーク政府は2週間の学校やレストランなど店舗の閉鎖(※ 4月13日まで延期)、国境の封鎖など重要な決定を発表した。その2日後である3月13日、デンマークの放送局を通じてメッテ首相は子どもたちに向けて新型コロナウイルスに関する3分間の質疑応答をおこなったのだ。 メッテ首相の子ども向け記者会見の動画。大人も

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