レトルトのエリックチキンカレーとパックのジャスミンライスでビリヤニのようなものを作ろうとした
パックのジャスミンライスをゆがくとほぐれるのだが、なにぶん洗い物が多くなってしまう。もっと楽な調理法はないかと思っているうちに、バスマティライスにレトルトカレーを入れて炊飯器で炊くだけでビリヤニに近いものができるという情報を見かけた。もともとビリヤニの何種類かある調理法のうち、茹でた米とマサラソースを何層かに重ねて鍋で蒸すというのがあるので、それならばパックライスとレトルトカレーを重ねて蒸したらビリヤニのようなものができるだろうかと思って試してみた。
結論から先に書くと、ビリヤニのようにはならなかった。最も思い当たる原因は、本来使用すべきバスマティライス(インド産)を使わずに手元にあったジャスミンライス(タイ産)を使ったことである。ではバスマティライスを使えばビリヤニのようになるかといえば、これは実際に試してみないとわからない。幸い、カルディでパックのバスマティライスが売っているようである。パックでない米であれば無印良品で2合分のバスマティライスが売っている。2合分で490円と日本での米の値段としてはとんでもなく高いが、なにぶん日本ではさほど売れないものであるし、2合だけで試せるのなら絶対額はさほど高くない。普通のバスマティライスなら他でも買えるが、敢えて2合分で販売しているのは無印のマーケティングの妙である。
以下、やってみたこととその結果である。手っ取り早くレシピを知りたい人には全く役に立たない。
フライパンにパックのジャスミンライスとレトルトのエリックチキンカレーを順に投入し、蓋をして弱火でじっくり加熱した。炊飯器を使わないのはパック米なので炊く必要がないためである。ジャスミンライスはパックから出した状態では固まっているので中まで熱が通ったタイミングでゴムへらでほぐしてカレーと混ぜた。そのままだとレトルトカレーとご飯とを混ぜただけのものでしかないので(大阪のインディアンカレーのような見た目)、カレーの味がご飯にしみるよう、引き続き蓋をして弱火で加熱し続けた。水分が飛んだかなと思った頃合いでかき混ぜてみると、底に焦げ目ができていたので、これ以上加熱してはいけないと思って皿にあけた。
米が全くパラパラしていない。やはりバスマティライスでないとうまくいかないようである(バスマティライスを使えばうまくいくかどうかはともかくとして)。べちゃっとしたドライカレーである。もう少し水分を飛ばした方がよいなら、カレーの一部を鍋に入れずに別皿に入れて温めて、後からかければよいのだろうか。それでももともとがレトルトのエリックチキンカレーなので味は悪くない。普通に食べるときよりもむしろスパイスが引き立っているようにも感じた。ワンパン調理なので洗い物が少ないのも楽である。では同じものを何度も作りたいかというとそんなことは全くなくて、日本米の普通のご飯にレトルトカレーを普通にかけて食べる方がおいしいと思う。