【詩】線路脇の花

綴らないと生き延びれない詩
綴ることでしか生きていけない物語
綴らないと癒えない傷と病
精一杯抱え込んで
精一杯抱え込ませた

まだ踏みつけて生きる徒花
踏みつけられても咲かせた花

エゴと狂気にまみれても
いつか必ず捨て捨て去る嫉妬
傲慢で汚れたバイアスの眼鏡
誰の音楽も死なせないと決めた日

逃げ遅れても何も知らず
新しい戦前を生きる
無邪気すぎる君の音楽に
正しさを忘れた国で
綴る残酷な真実の物語

クズで暴力的なこの国で
今日も底辺に追いやられ
それでも強く生き残った花たちの
奏でる歌を愛でて生き延びる

今更自分取り戻し
誠実になっても君の傷が
消せないのなら
これからの君が歩く歩調を信じるだけ
道を阻む騒音をとり除くだけ

電車が来るまであと何秒?




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