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10月スタート新ドラマ「海に眠るダイヤモンド」の期待度

10月スタートの新ドラマの第1話を観て、個人的な期待度について語ってみようと思う。

今回紹介するのはTBS日曜夜9時放送「海に眠るダイヤモンド」

概要は以下の通り。

10月スタート!
日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』
日曜劇場初主演・神木隆之介!

脚本・野木亜紀子×監督・塚原あゆ子×
プロデューサー・新井順子の強力チームで贈る!

昭和の高度経済成長期と現代を結ぶ
70年にわたる愛と青春と友情、そして家族の
壮大なヒューマンラブエンターテインメント!

TBS「海に眠るダイヤモンド」公式

これは…朝ドラ!?

日曜劇場は昔から、原作も脚本もキャストも良質で、見応えのある作品を次々と生み出してきている。
「仁-JIN -」
「新参者」
「とんび」
「半沢直樹」
「99.9-刑事専門弁護士-」
「ノーサイドゲーム」
とてもじゃないが全ては挙げきれないし、挙げたらキリがない。
今回の「海に眠るダイヤモンド」も、第1話にして傑作の予感がビンビンする。
脚本は野木亜紀子、監督に塚原あゆ子。
そして主演は神木隆之介で、脇を固める出演者も実力派揃い。
そんなメンバーで本作は、島を舞台に重厚な人間ドラマを描くようだ。
当然、視聴継続確定である。

まず、美術やコスチュームの凄まじさ。
本作は、1950年代の端島(軍艦島)を舞台に、繰り広げられるわけだが、
映像の隅々まで、全く違和感がない。世界観の作り込みが徹底されている。
その作り込み具合が、冒頭に述べたように、朝ドラと見紛うほどであるのだ。
端島の家々や街並み、炭鉱の中の様子はもちろん、そこに馴染む人々も、完璧だ。
そもそも、馴染んでいるのは、髪型や服装を細部まで徹底して作り込んでいるからであろう。
1950年代の作り込まれた世界観に、思わず言葉を失い、惹き込まれる。
それらは”アート作品”と言っても過言ではない。

本作は、鷹羽の鉱業で勤労課外勤として働く荒木鉄平(神木隆之介)を中心にして、炭鉱夫やその家族の日々を描く。私の知らない、戦後の日本に力強く生きた人達の暮らしや炭鉱の世界を、見事な世界観と確かな演技力で魅せてくれそうだ。

荒木鉄平(神木隆之介)

ただ一点、気になるところがある。
本作は、1950年代の端島と、現代の東京とで2箇所を舞台にしている。
私は、1950年代(以下、過去パート)の世界観に夢中になるあまり、
映像が現代の東京(以下、現在パート)に切り替わると、少しがっかりしてしまう。
現状、現在パートは必要かな?とまで思ってしまう。
現在パートでも、過去パートの鉄平とは全くの別人物として、主演の神木隆之介が登場するのだが、その役柄が玲央というホストの設定。
しかし、神木隆之介という俳優は、”いい人”が滲み出すぎている。
いや、ホストのことを悪人と言いたいわけではないが、
玲央は本来、あまりいい人ではないはずである。
自分の担当の客に笑顔で接したかと思えば、次の瞬間真顔になる。
都合の悪い状況になると、舌打ちをしてイライラした様子を見せたり、
誰彼構わず道行く女の子たちをナンパして店に来させようとする。
ところが、彼のする行動と、神木隆之介の醸し出す雰囲気が不一致だ。
感じの悪い奴になりきれておらず、現在パートではあまり気持ちが乗り切らない。

玲央(神木隆之介)

とはいえ、現在パートもいずれ過去パートと重要な絡みを見せるはずだ。
過去と現在が、どのように交差していくかは今後の見どころの一つと言えよう。


1997年生まれ、丑年。
幼少期から、様々な本や映像作品に浸りながら生活する。
愛読歴は小学生の時に図書館で出会った『シートン動物記』から始まる。

映画・ドラマ愛は、いつ始まったかも定かでないほど、Babyの時から親しむ。
昔から、バラエティ番組からCMに至るまで、
"画面の中で動くもの"全般に異様な興味があった。

MBTIはENFP-T。不思議なまでに、何度やっても結果は同じである。
コミュニケーションが好きで、明朗快活な性格であるが、
文章を書こうとすると何故か、Tの部分が如何なく滲み出た、暗い調子になる。(明るい文章もお任せあれ!)


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Nanochi
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