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小説: 世界樹の魔法使い

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前に書いていたファンタジー小説。自信はないけどチマチマ更新。
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2014年7月の記事一覧

世界樹の魔法使い 1章:天刺す尖塔と不良教師①

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 夜滝が死んで三年、舞台は世界樹から移ろいでゆく。
 そこは、果てしなく北の、世界を分断するように伸びた稜線。延々と続く峰に降り積もった雪が分厚い層を作り上げ、純白とも言えるうねりが伸びている。
 だが、その中に一点だけそぐわない場所がある。なぜか、稜線の中央にある山の頂だけは、雪一つなく緑まで茂っているからだ。
 三つに割れた頂は、鋭い槍のように天に伸び、平たく整備

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世界樹の魔法使い プロローグ

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 荒れた砂漠に、容赦なく熱線をそそぐ太陽。砂は熱を吸収してカラカラに乾き、もやもやと熱気を立ち上らせていた。
 乾いた風が強く吹き荒れ、空に黄色い砂煙のベールがかかる。すると、太陽は姿を隠し、薄暗くなった周辺は、熱気と熱砂が吹き荒れる不気味な空間となった。太陽と共に見えていた澄んだ青と、微かに弧を描く地平線は消え、四方八方が体力を奪う熱と、目や肺を責める砂に覆われてしまうのだ

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