
出張編集部で漫画を見てもらった話※ほぼ無料
6月23日の北海道コミティア19にて、出張編集部で漫画を見ていただいた時のレポートです。
編集部の方から頂いたアドバイス自体は無料部分で全て読めます。
有料部分では、トップ画像のように頂いたアドバイスがどのシーンを見て言われたのかを画像付きで掲載しております。
*前提の話
私は完全にド素人の趣味としての漫画描きです。
学生時代はプロになりたいと思った事もありますが本気ではありませんでした。
今でも絵を仕事にするのは(様々な理由で)無理だと考えているので、プロを目指している方向けの記事ではありませんのでご承知おきください。
出張編集部に行こうと思った理由
私は同人活動でお金を頂いています。
趣味でも、赤字でも、利益が出なくても、金銭が絡む以上は義務と責任が伴うと考えています。そこにプロアマの差はありません。
拙作にお金を支払って下さる方のため、それに見合う価値を提供するにはレベルアップが必要。
だったら批評を恐れて逃げてはいけないと思い始めた次第です。
……なんて威勢のいいことが言えたのは出張編集部に行く前まででした。
事前準備

・印刷した原稿
→アドバイスを直接書き込みたかったため。当日の朝慌てて印刷
・メモ帳
→当日忘れて設営用POPの裏にメモしました
・聞きたいことの整理
→仕事がハードでそれどころではありませんでした
やる気なさすぎだろ!
……言い訳になりますが、北ティア前後の仕事がハードだったため、出張編集部に向けての準備が出来ぬまま当日を迎えてしまいました。
疲労が抜けきらず終始ぼんやり。あとからあれもこれも聞けばよかったと後悔しました。本当に勿体ないことを……。
*原稿を見てもらう
本題に入ります。
見てもらったのは2作品で、見て頂いた編集部さんも2社です。
事前の申込用紙には「趣味で描いていきたい。客観的なアドバイスが欲しい」という旨を書きました。
北海道コミティアの用紙には、他の記事で見るような甘口辛口などの欄はありませんでした。
1社目:集英社の少女漫画
見ている間は、その出版社から出ている本を読んでいてくださいと言われたのですが、緊張で全然頭に入りませんでした!
少女漫画ならではのアドバイスを頂くことが出来ました。
・壮大なお話ですね ※褒め言葉ではない気がする
・終わり方が余韻があって良い
・最終ページのコマ割りも特徴的で良い
・冒頭の説明のモノローグの量は適切
★コマが詰まり気味。「間」のコマを活用しましょう
・少女漫画なので画面に華やかさが欲しい
・スーツの着こなしなども丁寧に描きましょう
・人物のデッサンを頑張りましょう
・ツヤベタが雑
★情報の「見せ方」を勉強しましょう
箇条書きだとよく分からない部分もあると思いますが悪しからず。
★印は私も気になっていた点や弱点だなと思ったアドバイスです。
褒められるところが少なく落ち込みましたが、自分が気になっていた点もしっかり指摘されたので今後の課題としてしっかり受け止めます。
2社目:漫画配信アプリ
配信アプリという事もあり現代的な視点でのアドバイスが沢山いただけました。趣味趣向価値観が20世紀で止まっている私にとても助かる……。
・予備知識が無いと難しい話ですね
・最初のページで誰が話しているのか分からなかった
★男の人が女の子を好きになる理由は分かったけど、その逆の描写が無かったので後半で「?」だった
・読者はキャラの顔を見たいので顔を大きく描きましょう
・言葉が難しい。同じ言葉を使う時は別の分かりやすい言葉に置き換えましょう
★情報量が多すぎる。セリフが長い。
・漫画なので「字」ではなく「絵」で魅せましょう
・漫画は引き→見せゴマの繰り返し。右上は毎回見せゴマで良い
・6コマは多い←!!?!?!
・左から右に流れるコマ割りは良くない
編「これまでに何かしていましたか?」
私「漫画を描くのは10年ぶりです。昔は小説も書いていました」
編「ああー! だからですね~!」
私「(言葉の難しさとか、字で説明するなってことだよな……?)」そこまで言われるほど難しい話でも単語でもないぞ
6コマが多いと言われたのは本当に衝撃でした。「多くて6コマまで」と学んだ世代なので……。
今はスマホで見る人が多いので、コマは少ない方が良いそうです。
*出張編集部を体験してみて
2社とも普通に読む感じではなく、1ページずつ時間をかけて、とても丁寧に見てくださいました。
……だからこそ段々と居た堪れない気持ちになっていき、ネガティブモードに入ってしまいました。批評を恐れて逃げてはいけない、けど無理だ。
ああ、こんな稚拙なものを読ませてすみません……。
どんな風に思われているんだろうな。プロになる気もないのに軽い気持ちで来てしまい申し訳ありません……。
事前の準備不足と仕事の疲れとネガティブモードで、こんな事を聞く以前のレベルかもしれないと思ってしまい、全然質問ができませんでした。
ただ、自分の漫画が客観的にどう見えるのかが分かり、その事実は厳しく辛いものでしたが、私の漫画を見てくださる方のためにしっかり向き合おうと思うきっかけになりました。
嫌なことを言われたとかは全くなく、2社とも本当に丁寧にご対応いただきましたので、そこだけは誤解なきよう!
気軽に「行ったらいいよ」とは言えませんが、得られるものは大きいので損はしないと思います。
行く際は、体と心(とくにメンタル)はしっかり整えて下さいね!
では、この先はこれらのアドバイスが具体的にどの場面で言われたことなのかを綴ってゆきます。
*いただいたアドバイスを参照する
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