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自分の型を壊してみる #授業改善⑥
前回は道徳の中で考えていることを取り入れました。
1.自分の授業を一度壊して再構成する作業
学級担任で1番楽しいが1番痛みを伴うのがこの授業改善だと感じています。
4月の目をキラキラ輝かせた子供達。
最善と考えて練った授業の数々。
それらの授業は努力の結果悉く実を結びます。
ある程度経験年数がある方はきっと4月で手応えを掴むことでしょう。
しかし、最善と考えていた授業にも綻びが出ます。
マンネリという期間の到来です。
ここをどう乗り越えていくのかが学級としての授業第二段階です。
2.4月に自分の授業を転換
今年度は4月から教師がいちいち発問するのではなく探求のサイクルをいろいろな教科に散りばめました。
国語 社会 体育 家庭科
情報収集をしてから、スライドなどにまとめて交流する授業を設定しました。
タブレットを存分に触ることができ、子どもたちはどんどん学習にのめり込んできました。
協働か個人かも選択して、子どもたちは和気藹々と学習を進めていきました。思考の回転もとても速くなったように感じます。
3.マンネリの時期が来る
7月。
子どもたちは課題解決の道筋を見通し、ある程度形にできるようになってきました。
すると少しずつ協働の中にも緩みが見えてきました。また思考の回転も鈍化してきたようです。
自分の中で最善と思われた学習方法も絶えず改善していかなくてはならないということを突きつけられました。
4.上位層に教えてもらいたい子どもたちがいる
その時に、子どもたちが自分たちで進めても良いし、教師のレクチャータイムもあるという時間を15分ほど設定しました。
教師のレクチャータイムに集まって欲しいのは課題さえ見つけられない学力の厳しい層を想定していました。
しかし、集まったのは上位層の子供たちでした。
しかも教えてもらえるのが嬉しいと言ってその時間を楽しみにする子も出てきたのです。
教師が一方的に価値注入は悪。これからは子どもたちが自分の問いを解決する活動を重視していこうと思っていた矢先、頭を思い切り叩かれた感じでした。
上位層の子達に聞くと、自分たちの考えたり調べたりしたことが本当にあっているのか先生の話を聞くことで価値づけられると言うのです。
2学期の授業から
その時期を経て2学期からはしっかり友達の話を聞いて議論する場をたくさん設定しました。
ただ、一斉授業をすると途端に元気のなくなる子もいたので個別の問いを探求する授業も並行して進めました。
社会ではつかむ、まとめは一斉授業。調べるの場面は自分たちでまとめるという活動にしました。
そして、ジグソー学習は協働の力を本当につけないと成り立たないと気づいたので、調べるの視点は全て調べました。
そして、4月よりも子どもたちで話し合ったり意見を繋げたり、アナログな部分の大切さにも気づき始めました。
タブレットで他者参照に慣れると非常に視点が増えて自分の意見を持てるのですが深まりや話し合いが疎かになる場面が見受けられました。
また、否定されるとすぐに怒ったり傷ついたりする子どもが多くなってきたなと感じました。
話し合いの所作。相手を論破するのではなく建設的にテーマを深めることも必要な資質だなと思い、今はその学習をかなり設定しています。
年度初めの授業と今の授業はいろいろと変遷してきました。
目の前の子どもたち、時間軸、いろいろなところで進んだり戻ったりしながら授業を作る。
これが学級経営の醍醐味だなと今更ながら感じています。
だから正解不正解でぶった切ることは決してできないな。
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