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個別最適な学びについて考える(85)ー有田和正(1989)有田和正著作集「追究の鬼を育てる」1学習意欲はこう高めるーから
全集シリーズが更新されました。
そして,教育の偉人について考えるも10記事目!㊗️
こちらの方も結局,個別最適な学びなどに関連したことを最終的に記事に書いているのでまとめても良かったのですが,あえてまとめないようにしています。
個別最適な学びについて考えるシリーズでも,話題にあげている問題をテーマに今日はこの本を持ってきました!
「有田和正(1989)有田和正著作集「追究の鬼を育てる」1学習意欲はこう高める.明治図書,東京」です。早速いきましょう!
今の子どもたちに何がいちばん欠けているかといえば,「問題発見力」だといえる.受身で自らまわりのものに「問いかけよう」とする意欲が欠けているようにみえる.
それで,わたしは,子どもたちが自ら問題を発見して,それを執ように追究し,その子らしい考えがもてるようにするにはどうすればよいかーということを問い続けている.
つまり,「学習意欲を高めるにはどうすればよいか」ということを問い続けているのである.何かが「わかる」ことより,何かを「わかりたい」という意欲・姿勢を引き出したいと願っている.問題を解くことより、素朴な問題を発見することの方が価値があることだ,これが学習の出発なのだ,ということを子どもたちに問いかけてきている.
いろいろな能力の中で,問題発見力は,最も育ちにくい能力の一つであるように思う.すべての学習の出発であり,基本であるから,これができるようになれば追究も一段とさえたものになるものと思う.
素朴な問題を発見することの方が難しいと伝える必要性を感じます。日常生活においても,なぜなのかという意識を持って生活するだけでもたくさんの問題が出てきそうです。
よく,学習において気になったことを書いてごらんと教師に言われたことがありました。しかし,気にしていなかったので気になったことすら出てこないという経験もありました。これは,私自身に問題発見力が足りなかったと考えられます。もしかしたら,教師が声掛けをしてあげることも必要だったかもしれません。
それでも,日頃から教師が問題発見力を意識するように伝えていれば,自然と疑問がたくさん出てくるのかもしれません。
このようなことをちょっとした隙間時間にトレーニングすることも面白そうです。
最終的に,追究するためには問題をまず見つけなければ始まりません。そのため,問題発見力の力から伸ばしていく,徐々に鍛えるという意味で涵養していくことが大事なのかもしれませんね。それは,追究にも学習意欲にも共通して必要なことだと考えます!
本日はここまで!また次の記事でお会いしましょう!
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