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健康な身体は良質な睡眠から

良質な睡眠

みなさん夜はしっかりと眠れているだろうか。

睡眠は健康な生活を送るうえで大切な時間である。
ただ長く眠れば心や身体が回復するわけでもない。
良質な睡眠,つまり快眠のためには二つの生活習慣をつくる必要がある。

一つ目は,運動や入浴のような直接的な生活習慣をつくること。

二つ目は,体内時計を24時間に調節するといった間接的な生活習慣をつくること。


まず,二つまとめていえることだが,布団に入る時刻をそろえて規則正しい生活習慣をつくらなければ快眠を得ることはできない。

ヒトの身体には体内時計があり,その時計に合わせてホルモンの分泌や生理的な活動が行われる。
どんなに運動しても,バランスの良い食事を摂っても体内時計が狂っていては良質な睡眠はできないのである。

快眠のための生活習慣

そのために一つ目の直接的な習慣として,運動習慣をつけたり,寝る前に入浴をしたりすること。

運動習慣のある人には不眠が少ないというエビデンスも出ている。
運動による体温の上昇などが睡眠に影響していると言われている。
まずは週に2回以上の運動習慣をつくることが大切である。

そして,運動と同じく体温を上げる入浴にも快眠の効果が期待できるといわれている。
夕方から夜にかけての就寝2~3時間前の入浴で,一度体温を上げ,下がるころに寝つきが良くなる効果があり,深い睡眠も得られる。


二つ目の間接的な習慣として,体内時計を調節すること。

ヒトの身体の体内時計は24時間より長く設定されているため,毎日早めてあげないと生活が後ろにずれてしまう。
そこで,朝日光を浴びることで体内時計を調節することができるのである。
朝日光を浴びることで,睡眠ホルモンと言われるメラトニンの分泌が止まり,覚醒する。
そして14~16時間後に再びメラトニンが分泌するような体内時計に調節できるのである。

また,夜にスマホやテレビなどの強い光を浴びると体内時計を遅らせることになり,逆効果である。
就寝前には暖色系の明かりに変え,強い光を見ないようにすることが大切である。


まとめ

このように,適切な生活習慣をつくることで快眠を得ることができる。
睡眠中に出ているメラトニンというホルモンは,睡眠を誘うほかに,抗酸化作用によって代謝をよくしたり,疲れをとったり,病気や老化の予防になったりする効果もあると考えられている。

良質な睡眠を得ることで毎日健康な身体で過ごすことができ,豊かな人生を過ごすことにつながっていくだろう。

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