今すぐに学校からなくしたほうがいい悪習
体育座り
学校教育の中で当たり前のように行われている「体育座り」。
地域によっては「体操座り」とか,「三角座り」などとも呼ばれますね。
保育園とかだと「お山座り」かな。
これのメリットってなんでしょう?
場所をとらないことしか思い浮かびません。
実はこの座り方,身体に対して悪影響しかないって知っていますか?
体育座りの闇
・座骨や尾骨に負担がかかる
長時間,固い地面にお尻をつけてお尻の下にある座骨で身体を支えているため,座骨にかなり負担がかかります。
さらに,お尻が痛くなり,無意識に後継姿勢をとると今度はお尻の後ろにある尾骨に負担がかかります。
尾骨の圧迫は側弯症の原因となる可能性も危惧されています。
・内臓が圧迫
両膝を両腕で抱え込んで座ると,内臓が圧迫される状態が続きます。肺が圧迫されて呼吸に影響がでたり,胃が圧迫されて気分が悪くなったりするなどの不調につながることがあります。
・腰に負担がかかる
長く体育座りをしていると背中が丸まってきます。
お尻の痛みを軽減しようと骨盤を後ろに倒し,背中を丸めてしまうのです。
骨盤が後継した状態は腰に過度の負担がかかり,腰痛の原因になるでしょう。
これで背中が丸まることが癖になってしまう人もいるみたいです。
・神経を圧迫
脊椎からは各器官にむけて様々な神経が通っています。背中を丸めた座り方になることで脊椎が神経を圧迫し,何らかの弊害につながることもあるそうです。
デメリットしかないのに続ける理由
ここまで見て,ほぼデメリットしかないのはお分かりいただけたでしょうか。
なぜデメリットしかないこんな座り方を続けているのでしょう。
ちなみに文部科学省は
「体育の授業などでの座り方として、体育座りが絶対ではない」
としています。
思い浮かぶ理由としては子どもを統治しやすいということでしょうか。
バラバラな座り方よりも全員が統一して小さく座っていたら規律がしっかりしているように見えます。
他の子がやっていたら自分だけ崩すわけにはいかないのが子どもの心理でしょう。
ボクは完全なる悪習だと思っています。
教員時代もこのことに気が付いてからはクラスの体育の授業では座り方は自由にしていました。
まとめ
これらのことから,体育座りは今すぐやめたほうが良い!ということです。
おすすめの座り方は正座です。
正座はお尻が足の上に乗るので座骨などへの負担もなく,骨盤から背中にかけてまっすぐに伸ばしやすい座り方なので,身体への負担は少ないと言えるでしょう。
または,安座といってあぐらの足を地面につける座り方で背中を伸ばせばわりと負担は少ないと思われます。
とにかく体育座りは確実にやめたほうが良いでしょう。
学校教育からいますぐになくしたほうが良いと思います。