生成AIとの付き合い方。「自分の言わんとすることが正しく伝わるだろうか?」
生成AIの利用がいろいろなところで進んでいます。
私もOpenAIのChatGPT、MicrosoftのCopilot、GoogleのGeminiなどをWebベースで個人的に利用することがよくあります。
自分の良く知る専門的な内容について生成AIと議論のような形でやり取りをしてみると、生成AIの回答に誤りが含まれていたり、私の質問の意図を正しく理解していない的外れな回答だったりすることもあります。
これは人間同士の会話や議論でもあり得ることなので、通常の会話や議論のリテラシーとして、すべてを無批判に真に受けるのではなく、自分の中で咀嚼し必要であればさらに裏を取ることが必要であるのと同じことだと私は理解しています。
このようなことを念頭に置いて生成AIを利用していくことは重要だと感じます。
それでも、これらの生成AIは知識の広がりという点では、私たち個々人ではとうてい及ばないところもあり、それら広い「知識」に基づく生成AIが返す「意見」は極めて常識的であり、慎重だなと思うところもあります。
もし生成AIがネット上でアクセスできる、世界にあふれる情報や意見をもとに、回答すべき文脈を作り出しているのだとしたら、世の中の大勢は、まだまだ捨てたものでもないなと感じます。
ただし、世の中の意見や文章が、人権無視や暴力や誹謗中傷、差別などにあふれ、それらを支持する意見が大勢を占めるようになると、生成AIの「常識」もシフトしてしまうことが起こりうるのだろうかと、ちょっと危惧もあります。
私はnoteの創作活動で、自分が書いた文章を生成AIに読んでもらい、「この文章から読み取れる作者の意図や感情はどういうものでしょうか?」とたまに聞いてみます。
生成AIは文章から読み取れる、作者の意図や、感情や、印象などを返してくれます。これは、文章に込めた私自身の意図が人ちゃんと伝わるかどうかの一つのテストになると思っています。
複数の生成AIに同じ形で、自分の文章を読んでもらい回答を得るのは、非常に興味深いものがあります。
また、反対にネットにあふれる文章の中で、どうも引っかかる文章、違和感を感じる文章を生成AIに読んでもらい、作者の意図、感情、印象などについて尋ねると、自分の感じた違和感の正体が氷解することもあります。
生成AIとの付き合い方を模索しながら、結構楽しませていただいています。