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なつかしい鼓笛隊の響き

私は小学校3・4年生の2年間、鼓笛隊で小太鼓 (スネアドラム) を担当していました。

当時私の通っていた小学校の鼓笛隊は3年生以上の全員参加で、太鼓 (大太鼓、中太鼓、小太鼓)、 シンバル、鉄琴 (ベルリラ)、バトントワリング、指揮 (メイン & サブ) が選抜メンバーで組織され、その他はリコーダーというシンプルな構成でした。

今では理由も良くわからないまま希望者も募らず先生による選抜というのはあり得ないと思いますが、当時は、ある日突然、先生から君はこの楽器をやりなさいと指示されて楽器が決まりました

しかも、太鼓、シンバルは男性から、ベルリラ、バトントワリング、指揮は女性からの選抜と決まっていました。指揮者の6年生は3年生からみると大先輩で、とても凛々しく頼もしく見えました。

秋の大運動会がメインの発表の場で、夏前から放課後校庭に展開しての練習が行われます。また、太鼓、ベルリラ、指揮は、毎朝朝礼の際に集合の音楽として練習を兼ねて演奏し、昼休みも音楽室に集まって練習しました。とにかくやたら練習しました。

当時の曲目は以下のようなものでした。

「埼玉県歌」
「ドレミの歌」
「若い力」
「線路は続くよどこまでも」
「越天楽」
「君が代マーチ」
間奏の「ドラムマーチ」

越天楽は雅楽ですが、鼓笛隊風にアレンジされていました。ただし行進しながらではなく、校庭に展開した後、行進を止めての演奏でした。

時代を感じさせる曲目ですが、さんざん練習したせいか、今でもついメロディーを口ずさんでしまったり、太鼓のリズムで机を指でたたいたりしてしまうことがあります。

当時は運動会以外にも、埼玉県の鼓笛隊大会みたいなものがあり、県下の小学校の鼓笛チームが集まり、東松山駅から市内をパレードしつつ、どこかの小学校の校庭に集合し、そこで1校ずつ演奏を披露し、優秀な学校が表彰されたりしていました。

他校のチームが様々な楽器をふんだんに使い素晴らしい演奏を披露するので、これはかなわないなと思ったものです。

校庭に響く鼓笛隊の音楽は、今でも懐かしく思い出します。近所の人たちは朝、昼、夕方とずいぶんうるさい思いをされたのではないかと思いますが、当時は地域の小学校の年中行事としておおらかに見守っていただけていたのでしょうか。

私は小学校5年生になるときに町内の別の小学校に転校しました。

そこでは鼓笛隊の太鼓やベルリラなどは希望者の集まるクラブ活動として組織され、女性がメンバーのほとんどを占めていたので驚きました。曲目も比較的最近の歌謡曲なども取り入れていて、同じ町内なのにずいぶん違うものだと驚きました。

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