4週交代12時間勤務
石油会社によっても違うかもしれませんが、現在赴任中の南国でも私が以前赴任していたベトナムでも、海上油田の現場で常駐で働く人は4週交代で海上の現場と日本を行き来し、現場では12時間交代で勤務するパターンがほとんどでした。
私がベトナムの掘削リグで働いていた時も4週間ベトナムの海上掘削リグの上で暮し、その4週間は休日は1日もなく、深夜0時から昼12時までか昼12時から深夜24時までの12時間交代勤務でした。
そのかわり、4週間掘削リグに乗ると次の4週間はまるまる休暇となります。4週ごとに4週間の休暇がある生活は普段のオフィス勤務ではなかなか経験できないと思います。
当時、私はまだ独身で、日本では会社の単身寮に住んでいました。ベトナム勤務中も日本では単身寮に住んでいたので、4週間の休みの間、周りのみんなが毎日会社に通う中、会社に行かず休暇を過ごしていたわけです。
やることがなくて暇を持て余していたかというと、意外と趣味やら何やらで充実した時間を過ごしていました (コンピュータや無線など)。むしろ、休みの4週間は短く感じられ、休みが終わりに近づくと、掘削現場で何が起こっているのか気になり始め、現場に戻るのが憂鬱になってきます。
私の掘削現場での仕事はルーチンワークではありません。掘削状況によって、仕事の内容もいろいろと変わります。順調に掘削中 (順掘中) とトラブル中では仕事の緊張感も全く変わります。
現場の4週間はそれはそれは長く感じられます。まだ現場ではインターネットなどない時代でした。携帯も電子メールも使えません。週に2回陸との間を往復するチョッパー (ヘリコプター) で運ばれてくる郵便物や雑誌が楽しみでした。
私はベトナムの掘削現場で働いている間、ベトナムの操業会社に出向していました。ただ普段はベトナムの陸上で働いていたわけではないので、現地の銀行に口座を持つわけでもなく振り込みもできないので、現地でもらう給料は現場から日本へ帰国する際に立ち寄るホーチミンのオフィスで、現金でいただいていました。
4週ごとにUSドルでいただいた給料を日本に持ち帰り、近所の銀行の窓口で両替していたものですから、よく見かける窓口係の人から、「海外でカジノですか?」とまじめに聞かれたこともありました。
また、当時はまだ日本ベトナム間の直行便が無く、行き帰りは香港経由かバンコク経由で行き来することが多かったです。当時、兄夫婦と姪っ子がバンコクに住んでいたので、ときどき立ち寄らせてもらったのも良い思い出です。
ベトナム勤務時のことは以前以下の記事でも少し書かせていただきました。