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アドベンチャーゲームブック

まだパソコンやゲーム機によるRPGが本格的にはやる前の1980年代に、「ゲームブック」とか「アドベンチャーゲームブック」とか呼ばれる本の紙面で読み進めるRPGが流行ったのをご存じですか?

本の中身は比較的短いパラグラフからできていて、パラグラフごとに読者による選択肢が現れて、選択によって次に読むべきパラグラフが変わったり、サイコロなどで戦闘や選択肢が変わる場面もあったりして、最後は複数のエンディングが用意されているという具合でした。

通常の本と違って、選択肢や偶然によってストーリーが変わる斬新さで、当時、何冊か買ってみたことがあります。

しかし、これはまさにコンピューターゲームの得意とするところで、後にPCやコンピューターゲーム機が普及し始めると、いつのまにか本屋で見かけることは無くなりました。

本の紙面で数多くの選択肢を用意するということは、一回のゲームで、読まれないページ、使われないページが沢山残ってしまうということです。本のページ数の割に読んだページが少ないまま終了してしまい、なんとなく不完全燃焼感が残ったり、ページをあっちこっち行き来したり、サイコロを振ったりが結構めんどうくさくなってきたりで、結局私の興味も長くは続きませんでした。

ウィキペディアによると、結構な大作も作られていたようです。ちょうどコンピューターゲーム機が普及し始めた時期と重なり、私のようにゲーム機にはなかなか手が出せないけど気軽にRPGを楽しんでみたいと思う人が、一時期、このような本でRPGの気分を楽しんだのかなと思います。

しかしその後、ゲーム機が本格的に普及し始めると、その手軽さや躍動感にはかないませんでした。

本当のところ、私はコンピューターゲームのRPGも長続きしなかったので、経験値や偶然に左右される要素はあるとしても、結局、誰かが作ったRPGに対して、「少なくとも作った人は知っているストーリー展開」なんだとか、なんとなく誰かの手のひらの上で遊ばされているような感覚を感じてしまったのかもしれません。ちょっとひねくれていたようですね。

自然界の地質を解明しながら地質モデルを構築し、石油を開発するほうに興味と時間を奪われてしまったせいもあるかもしれません。


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