アメリカの首都「ワシントンDC」のDCとは??
昨今はアメリカの治安がヤバイですね。黒人差別問題に端を発するこの暴動ですが、日に日に激しめになっている気がします。(ヨーロッパでも激しめになっていっていますが)
ということで、このご時世に生きていると、アメリカに関するニュースが日々飛び込んでまいりますので、今日はアメリカに関する雑学を。
DCは何の略?
アメリカの首都はどこでしょう。
ニューヨークでしたっけ? 違います。アメリカの首都は「ワシントンDC」です。
日本の報道では、たんにワシントンと言われることが多いので、このDCという末尾を見逃しがちです。ただよくよく考えると、DCってどんな意味なのでしょうね。気になって夜も眠れません。
このDC、じつは「District of Columbia(コロンビア特別地区)」の略です。
つまりワシントンDCを直訳すると、ワシントン・コロンビア特別地区(あるいはコロンビア特別地区ワシントン)となります。
この名前は、アメリカ大陸を発見したクリストファー・コロンブスと、合衆国の初代大統領のジョージ・ワシントンを称えてつけられた名称です。
合衆国のほかの都市とは違って、首都としてどの州にも属さず、連邦議会の直轄地となっています(1982年に住民投票で「ニュー・コロンビア州」設立が決議されたこともありましたが、連邦議会が承認しませんでした)
名称が決まった背景
この合衆国の首都を設計したのは、独立戦争のときにジョージ・ワシントンの部下だったフランス人志願兵のピエール・シャルル・ランファン少佐です。
このランファンは、宮廷画家の息子として生まれ、パリの王立絵画彫刻アカデミー出身の芸術エリートでした。ランファンの評判は高く、ジョージ・ワシントンに都市計画を任されます。
その場所はポトマック河畔。メリーランド州とバージニア州から260平方キロの土地を譲り受けた、ポトマック河畔の土地でした。ここにランファンは、放射路と直交路を組み合わせた都市を計画し、ホワイトハウスと連邦議事堂などを配したいまの形の原型をつくり、名前を「コロンビア特別(DC)」と決定しました。
ん?
いまの名称では、ワシントンDCですが……
なんと、この当時は「DC」だけが首都名だったのです!
正式にはDCという名前でしたが、しばらくのあいだ「ワシントン市」としての法人格を与えられたことから、ふたつの名前を合わせた「ワシントンDC」の呼称が定着したのです。
ちなみにホワイトハウスに関する雑学もあります▼
Ⓒオモシロなんでも雑学編集部