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いてもいなくても一緒は、いなくていい。

Instagramを流し見してたら「こんな彼女はフラれます」みたいなのがあって、うげーって思った。
その中の一つが、「いてもいなくても一緒」


自粛だうんぬんって始まって、ちゃんと相談しないまま会わなくなって。会いたいねと連絡を取り合ったりはしていたけれど、それも何だか言えなくなって。何を基準に会って良しなのかわからなくなって。

なんなら自粛前から、うまくいってないなぁと感じていた。会わなくなったら、余計にラインでのちょっとしたやり取りに嫌な予感がして、何を考えているのかわからなくなった。

いつから私は、何も言えなくなったんだろう?
いつから彼も、何も言わなくなったんだろう?
気づいた時にはもう遅くて、様子を伺っては、ため息をついていた。


「大切にしてくれない人から離れる勇気を」

そんな言葉をたまに見かける。なかなか難しい。好きだと思っているうちは、離れがたかったりする。客観的に見て、こりゃひどいと自分で気づいていても。

話し合いの中で、「ちょっと言い過ぎだけど、いてもいなくても一緒っていうか…」そんなふうに言ってきたくせに、別れたいかは分からないという彼に腹が立った。でも、離れよう、もうやめようと思うことが、私にはできなかった。


時勢のせいにしてみたり、仕事のせいにしてみたり、最後まで彼は本音を口にしなかったように思う。けれど私にははっきりと聞こえていた。

端的に言えば、「冷めた」んでしょ。

言い淀んでいたのは、もういい、と言ってくるのを、待っていたんでしょ。
悪いのは自分だと言いながら、本当は悪者になりたくないなんて、ずるい人。


別れるまでに、自分に出来る最大限の歩み寄りを、悟りを開くレベルでしていた。振り返ると我慢していたし、さらに無理を重ねようとしていたなぁと思う。

愚痴や、とりとめのない話をたくさん聞いてくれていた友達は、別れたと聞いて「よく頑張ったよ。そして少し、ホッとしたよ。」と言ってくれた。


自ら手放す決断はできなかったけれど、耳を塞がなかったおかげで、思ったより早く立ち上がることができた。

あのとき、必要以上に縋らず去った自分に天晴れ。ずっと見守ってくれていた友達に感謝。



自分の中で、腑に落とすって大事だ。
ここまで、と線を引けるまで、出来ることをすればいいと思う。

そうして、こりゃダメだと手放すと、ちょっと、楽になる。
辛いけど、楽になる。

一息ついたとき、仕方がなかったんだな、と気づくことが出来る。


もう11月が終わろうとしている。早いなぁ。
2020年は、断捨離の年らしい。

ヒトもモノも、整理されてゆく。
本当に大切なものが、手元に残る。


大切にすると、大切にしてもらえる。
案外シンプルだ。

大切な人が、「いてもいなくても一緒」だなんてあり得ない。

そう言える自信を、もう失わずにいたい。





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