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「やると決めて、続ける」ことの効能

東谷:あれ? なんぼーくん、今日は東京にいるんだ!

なんぼー:そうなんです。昨日日本に帰ってきました。

東谷:月に一回海外に行くようにしてるんだっけ。体力すごいね。疲れてない?

なんぼー:2022年の11月から始めて、今年の5月くらいに疲れてきてやめようかなとも思ったんですけど、なんか最近は慣れてきて全然疲れないようになってきました。

東谷:そもそも何で海外に行き始めたの?

なんぼー:もちろん仕事で行くことがあるというのもきっかけの一つですが、実はそんな深い意味はないんです。ただ、自分の中で「何か決めてやり続ける」ことを大事にしてるんですよね。なので、今年は「海外に月一回行く」と決めたので続けてます。

東谷:へ〜!海外に行く以外にも何かやってたことあったの?

なんぼー:去年は仕事の出張も含めて、月に2回日本のどこかに行くようにしてましたね。あと鮨にも集中的に行くようにしてました。今やっていることで言うと、朝のルーティンも決まってます。あとは、SNSで週に何回かニュースをシェアするようにもしていて。

東谷:確かに!ニュースシェア楽しみにしてるよ。それだけやってるってことは、やっぱり決めて続けることで得られるものがあるってことだよね。

なんぼー:強制的にやると強制的に学びになるっていうのはありますね。

東谷:確かに、絶対に何か得られるものはありそう。

なんぼー:ラーメンも集中的に食べに行っていた時期があったんですが、その時もガイドに載ってるようなラーメンは全部行ってました。そうすると、好みとは別に良し悪しがわかってくるのが面白かったです。

東谷:それいいね。大量に消費したからこそ、基準が見えてくるというか。しかし、ガイドに載ってるお店全部行くってすごいなあ!

なんぼー:全然すごくないですよ!ただ、決めたら続けるだけですから。例えば京都のBAR100件行くって決めたとしても、週3で行けば1年以内に終わりますからね。やり続けるだけなのに、みんな全然やらないから、簡単に他人と差別化できるのも、この習慣のいいところなんです。

東谷:それはたしかにね。何に取り組むかも大事そうだけど。

なんぼー:それはおっしゃるとおりです!例えば、SNSでニュースをシェアするのも、僕が元々情報収集が好きだからこそ、できているところがありますし。ニュースを探して、学びを言語化してSNSにあげるなんて、面倒くさすぎると感じる人もいると思います。他人は大変に思うけど、自分はやってもいいなと思うことを見つけるのは大事ですね。

東谷:そういう領域を見つけたら、ガッツリ取り組むって決めて、やり切るのは確かに楽しめそうだし、周りと差別化できそうだ。

なんぼー:そうなんです。実は誰にとっても効率が良くてすぐできることって、真似されやすくて陳腐化しやすいんですよね。例えば「美味しい店」とかも、「この有名店3つ抑えてればいい」みたいな考え方もあるっちゃありますけど、その3つに行っている人って結構いる。そこで、自分が鮨に興味があるなら鮨屋さんを何店も回るって決めて行き続けることで、他の人と差別化できるんです。

東谷:たしかにそうだよね。定番を抑えるって、実は他の人と差別化できないからね。

なんぼー:まさにそうで、例えば「ライターになるにはどうしたらいい?」という問いに対して、効率の良い手段があるとしても、たぶん本当に効率がいいならすぐに多くの人がそれを知ると思うんです。だとするなら、それを実際に完璧にこなしたところで、それは多くの人に真似されてしまっていますからね。他の人と比べて自慢できるものがなくなってしまう。つまり差別化が難しい。

東谷:そう考えると、自分が取り組みたいことを決めて、ただ続けるだけで自分の強みができるのは、確かに簡単なのかもしれない。

なんぼー:そうなんですよ。

東谷:ただ、海外に月一回行くっていうのは、なかなか真似できないけどね……!

なんぼー:海外に関しては、僕にとっても挑戦でした。実際に挑戦してみて、「決めてやり続ける」内容に真似しにくいものを選ぶと、より一層他の人と差別化できるとは思いました。気持ちとしては「これ!」って決めたら、やり続けるだけなんですけどね。

東谷:海外に毎月行って、得られた学びはあった?

なんぼー:まずは、移動慣れしたことが良かったですね。海外旅行って、結構ハードルが高いんですよ。飛行機に何時間も乗らなきゃいけない、スマホのSIMカードを変えなきゃいけない、タクシーの勝手が違う、言葉も通じない——、みたいな。そういうことに慣れることで、ちょっとしたことでは疲れずにノーストレスでいられるようになったのはすごく良かったなと。

東谷:たしかにね。俺も長く海外旅行行ってないから、いざ行くってなったら腰重いもん。

なんぼー:海外旅行を何度も繰り返していると、勝手がなんとなくわかって、フットワーク軽くその先の行動に挑戦できるようになるのがいいなと思いました。

東谷:海外旅行の中でも、なんぼーくんはタイが好きなんだよね。大木さんと話しているのも見たよ。あー、シンハービール飲みたくなってきた!

なんぼー:あはは、ありがとうございます!タイはやっぱり、これからまだ成長しようとする国の未成熟なカオス感がたまりませんね。無数のチャンスがありそうで、成熟してしまった先進国で生きていると味わえない感覚を体験できるなと思います。

大木さんとも話しましたけど、海外に行く良さでいうと、そういう、視覚や聴覚から得られるいつもとは違うインプットが脳を刺激して、アウトプットにも影響しているように思いますね。

東谷:そういう未知の国に複数行くことで得られる刺激もありそうだよね。

なんぼー:まさに。やはり過去にイギリスに占領されていた国は、ヨーロッパっぽい風景が残っていたり。逆に大英博物館から、占領の歴史を感じたり。

カナダでは、交通機関の表記が英語とフランス語で書かれていて、フランスとの関係の深さを感じました。食文化からも、世界のつながりを感じましたね。そういう、連なりとしての世界との接点を感じられたのはすごく良い経験になりました。

東谷:うーん、確かに、一つのことに集中して取り組むと、一気に学びが得られるのはいいね!僕は、何か新しいテーマについて勉強したい時、そのテーマについて複数の本を集中して読むようにしていて。そうすると、学びが重なり合って相乗効果がある気がするんだよ。今なんぼーくんが話した、連なりとしての世界との接点ってそれと似ていて、同じく学びが得られそうだと思ったよ。

なんぼー:確かにそうですね!

東谷:次はなんぼーくんが何を「決めてやり切るのか」楽しみだなあ!

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