
相談できる相手がいない。
ご覧いただきありがとうございます。
前回は「私の家族。」ということで、
家族についてお話ししてきました。
よろしければ、こちらもお読みください。↓
初めに
前回の冒頭でも同じことを書きましたが、
私が休職期間中に悩んだことが、
「うつ病を患ったことを誰かに話すか。」
ということです。
休職中ということは、仕事に行っていないので、
言ってしまえば遊び放題でもあります。
(もちろん、手放しで遊べるほどの
気力はありませんが…。)
けれど、誰にもうつ病のことを伝えていないので、
家族や友人など周りの人たちは、
もちろん特別な配慮などはしてこないですし、
いつも通り土日休みということで
土日休みを前提にいろんな誘いの連絡もくれます。
それが良いのか、悪いのかという
問題に悩まされました。
1.子どもの頃に体験したこと
大人になった今となっては、
シングルの家庭が、そこまで違和感無く
受け入れられていることがわかりますが、
私が子どもの頃には、
周りに同じ境遇の友人がほとんどいなかったので、両親の話を振られた時に、
何と答えるのが正解なのかわかりませんでした。
家族の話なんて、楽しくて面白い話とか、
ちょっとした愚痴とかそんな話がほとんどだと
思いますが、その盛り上がっている流れで、
「Miちゃんのお父さんは?」
なんて振られたら最悪です。
できるだけ明るく、
「私、母子家庭なんだよねー。」
と言っても、相手は、
「あ…、そうなんだ。」
と盛り下がる。
仕方がないことですが、当たり前のように
両親がいる前提で話をされます。
成長するにつれて、そこまで抵抗無く
「母子家庭なんです。」
と言えるようになりましたが、
それでもやっぱり、それを聞かされた相手は
どことなく申し訳無さそうになることもあり、
それが嫌で、父親がいる体で話をすることも
多々ありました。
当事者としては、死別したわけでも無ければ、
物心ついた頃にはすでに父親はいなかったので、
父親がいないということに対しては、
もちろん想うことはありますが、
実の父親に対しては、別に悲しいとか辛いとか
少しも思っていないんですよね。
それでも、やっぱりその話を振ってしまった相手は、多少なりとも申し訳なくなるんですよね。
そんな過去もあり、今では聞かれたら
素直に答えるようにしていますが、
自分から母子家庭であることを話すことは
ほとんどありません。
2.友人たちも環境が変化していく
学生時代から今でも仲の良い友人がいますが、
私は現在20代半ばなので、
周りも結婚してお子さんがいる方もいれば、
同棲をしている方など、
様々な変化を迎えています。
その中で私は、
結婚願望が無いというわけでもないのですが、
母子家庭で育ったことでの苦労なども
味わっているので、そこまで結婚というものに
希望を持てずにいます。
もちろん、ここまで育ててきてくれた、
母には感謝していますが、
それでもやっぱり、ふと
「父親がいたらどうなってたのかな。」
と、ないものねだりしてしまう自分もいます。
自分が将来、結婚して子どもが生まれて、そこから万が一、離婚ということになってしまったら、
私と同じ苦しみを自分の子どもにも
味わせることになる…と、ネガティブなことばかり
考えてしまいます。
結婚する前から離婚のことを考えているなんて、
相当拗らせてるなと自分でも思います。
それでも、到底、結婚する決断なんてできないなと思います。
私はこのような結婚観がある一方で、
周りは、早く結婚したい、専業主婦になりたい
という友人も多く、価値観が段々と違ってきたなと感じており、その幸せな生活の中に、
私の「うつ病」
というネガティブな要素を入れたくないという
気持ちがあり、残念ながら、
この人になら相談できるという相手が
いませんでした。
3.今まで相談をほとんどしてこなかった
幼少期から、母や友人含め、
他人に対してとにかく気を遣ってきたので、
そのまま成長してきたことから、
今でも、気にしいというか、
これを言ったら、
この人だったらこう受け取るだろうな、とか
とにかく考えまくって言葉を発するように
なりました。
また、自分が変わった価値観を持っている
ということもわかっているので、
誰かに相談して決めるということを
ほとんどしてきませんでした。
自分の意見を信じて突き進んできたので、
何をするにも事後報告。
これらの
"自分が抱えている悩みを
誰かに背負わせたくない"という気持ちや
"相談したところで、当事者ではない他人に
何が解決できるんだ"という
ひねくれた考えも相まって、
頻繁に会う友人にも、
うつ病であることを打ち明けられませんでした。
けれど、休職期間中にうつ病の方の経験などに
触れる機会が多くなり、その中で自分の考え方も
少しずつ変化してきたなと思っています。
長くなってしまったので、それについては、
また次回以降書いていこうと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。