思いつき短編:柘榴と蜜
【ざくろの実は人の味】
鬼子母神という妖怪が村の子供をさらってばかりいたので、お釈迦様が懲らしめるために鬼子母神の子供を隠すと、ようやく親の悲しみを理解して、反省しました。
釈迦様は、今度子供をとって食べたくなったら、【ざくろの実】を食べなさいと告げた。
釈迦様が言うには、ざくろの味は人の味だという。
【他人の不幸は蜜の味】
他人の失敗や不幸を見聞きすることで喜びなどの快感を得ること。ことわざのようなものである。
ドイツ語ではシャーデンフロイデ、漢語では幸災樂禍、日本語では他人の不幸で今日も飯が美味いといったものである。
じゃあ、混ぜたらどんな味がするんかねぇ…。
知らないよ、ザクロなんか食べたことないもん。
私も食べたこと無いんだよね、ザクロ。
でも、人の味なんだよね?
なんかそう言われているね。
蜜だったら、蜂蜜とか黒蜜ならあるよ。
じゃあ、とりあえず、蜂蜜と黒蜜買ってきて!
なんで僕が…………。
私はあれよ、美味しく食べられるように火の番をしてる。
はぁ……………。
ーーーー買ってきたよ~。
ありがとう!火も良い感じだよ。
じゃあまずどうする?
んー、どこからにしようかな〜。
ケンタだとドラムが1番好きだから脚からにしよ。
お尻のお肉も一緒に剥いでね!
はいはい…。
ギコギコギコギコギコギコギコ……………。
うるさいなぁ、いちいち切り落とす度に叫ばないでくれるかなぁ、耳がつんざく。
ーーーーーよし、切れた。はい、これ焼いて。
は~い!
あ〜ぁ、そんなに怯えないでよ。
僕たちはただ、生きるためにこうしてるんだからさ。
たまたま捕まったのが貴方なわけで…恨みとか無いから。
まぁ、アンタはなんか色々可愛そうな人よな!
ドンマイッ!!
じゃあ血抜きとか、臓物の処理してくるから美味しく焼いといてね。
アイヨー!!
×××××××××××××××××××××××××××××××××××
あー!!勝手に先に食べてる!
げっ、バレた。
ズルいじゃないか!こっちは体力を擦り減らして処理してたのに…。
ごめ〜ん、我慢がならなかったのよ。
塩とコショウかけたら…………ね?
まったく、しょうがないなぁ。
さてさて、おまちかねのぉー!蜜をかけて食べてみよー。
私、黒蜜。あんたは蜂蜜ね!
ーーーーん〜、なんか照り焼きみたい!
匂いもいいね。
いたーだきまーす、んグッ!?美味しー!!
これ照り焼きだね。
じゃああれだ!ザクロの実は人の味と他人の不幸は蜜の味をかけ合わせると、照り焼きみたいに美味しいって言うことがわかったね!!あー、オードブルとケーキとポテト欲しい…。
クリスマスまで後、半年くらいあるよ
いいじゃん別に。
今は、これで十分ッッッ!!
はいは~い。
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🌈拝啓、読者のみなさま🌈最後まで作品をご覧いただきありがとうございました😊
いつも応援👊、あたたかいコメント😍、ご声援😄、スキ😘などいただけて感謝の言葉しかありません✨✨✨
今日もみなさまがいい日でありますように🥰
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