思いつき短編:朝の会
聴いたことのある、ありきたりな学校のチャイムが午前8:30をお知らせした。
ざわついている教室がさらに慌ただしくなる。
皆、慌てて席についた。
は~い、みんな席につけ〜。
朝の会始めるぞ〜。
なんとなく怠そうに担任の先生が力なく着席を促す。
出席取るぞ〜、相田、石川、上野ーーーーーー。
教室の生徒たちは自分の苗字を言われたあとに、それが当たり前のように返事をした。
番号の1から順に出席を確認する。
はい最後ー、淀川~。
その場が一瞬にして静かになった。
教卓の真正面の1番先頭に座っている生徒が顔を青くして先生に問う。
先生、淀川君は3日前に亡くなったんです。
えっ?今窓際の1番後ろの席に居るじゃないか。
教室にいる全員が窓際の1番後ろを見る。
先生冗談よしてよ、笑えないよ?
いや冗談なんか言ってないぞ、お前たちこそ、先生をからかうんじゃない!
担任が一喝すると教室は静まり返った。
す、すまなかった。つい声を荒げてしまった。
先生は今日、他の先生方から淀川君の話しはされなかったんですか?
いや、何も…何せ今日、急にこの教室へ配属になったからな……。
出席確認した後に自己紹介するつもりだったんだが………すまない、配慮がなかった。
先生、今も淀川君は居るんですか?
いる、窓際の席に座っている。
先生、実は淀川君の分の机と椅子は昨日片付けたんです。
そ、そうか………………。
なんで亡くなったのか聞いてもいいか?
自殺です。
でも、その理由がわからないんです。
イジメのような事は、みんなが教室いる間は見てもないし、聞いてもないです。
混惑している教室の中で聞き慣れない 音が窓の外からした。
ーーーーーーベチャッッッ。
それは熟した柿が固い地面へ落下 し、つぶれてしまったような嫌な音だった。
窓際の生徒が恐る恐るのぞくが下の 道路には何もなかった。
顔を上げて教卓へ視線を戻そうとした時
生徒が淀川君と目が合った。
そのまま下へ姿を消した淀川君の死体はなかった。
あまりの常識の範囲を外れているので
溜っていた恐怖が爆発した。
ぎややああああ!!
教室はパニックになり、廊下へ逃げ出した。
担任は落ちつくように説得しようとした。
ーーーーが次の瞬間、教卓の上に再び淀川君が落ちてきた。
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