「小説表現の遍歴ーー時代の移り変わり」ショートショート

今回の小説の校閲原稿を返却しますーー以下の部分の表現を再考ください。

「俺は電話をガチャンと切った」
　スマホですので、ガチャンは適切ではないと思います。

「ブォンーー車のエンジンを吹かせた」
　年代物の車でしょうか？　いまはすべで電動のため、エンジン音は発生しないと思います。

「テレビのリモコンを押した」
　テレビ、普通の家庭にありますか？　レトロ好き？
　またリモコンも現代ではわかりずらいと思います（音声とか？）

「仕事帰り、駅のホームでばったりと昔の友人に出会った」
　出社する職業という説明がないと、仕事帰り、という表現に違和感が生じるかもしれません（ほぼ在宅ワークなので）

「子育て、というのはこんなに大変なのか」
　育児中の方への配慮がないと指摘されるかも。表現的にNG

「ペンをノートに走らせた」
　ペンとノート、どちらも適切な説明がないと急にでてくると理解されないかもしれません。

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「俺はガチャリとドアノブを捻り、食事をするため外に出た」
　ドアノブは説明しないと今の人にはわからないかも。
　また、外出するためには　外出申請　が必要なので、それを得ていることを記述したほうがいいかと。

かくも小説はむずかしい。

小説の技巧