「日本カイシャ話 ~給料倍増計画! 給料が低いといったら人員カットされたうえに給料が上がらなかった件・前編~」
とあるところに社員満足度をたいそう気にするカイシャがありました。
そのため、満足度を測るための調査を毎年行っておりました。
「うーん、どうしてこの部署は低いのだろう」
社長は今年の結果を見ながら、ため息をつきました。
とある部署の結果が毎年毎年、低いのです。
社員満足度は雇われシャチョウにとって、重要な――社長として社員の幸せを見る重要な数値です。
あるとき、社長はその部署の社員から話を聞いてみました。
「どうして、この部署は満足度が低いんだろう」
すると社員は答えました。
「給料が低いからですよ」
その部所は会社の花形部門というわけではなく、縁の下の力持ち。そのため、忙しいわりに残業代も出ず、基本給与も低かったのです。
「なんと・・・給料が低いと満足度が下がるのか」
その部署のみなが、一生懸命働いていることは知っていましたが、やりがいをもって取り組んでくれているとおもっていたシャチョウはびっくり仰天。
社長は、やりがいをもって取り組んでいたら、満足度があがるとおもっていました。
そして、一生懸命はたらいているその部署のひとたちは、やりがいをもっているとおもっていました。
「それだからこそ、給料がひくいと不満が出るんですよ」
「そうだったのか・・・・! ありがとう!」
目からうろこの社長。
すぐさまその部署の部長を呼び出して、提案します。
「君の部署の給料を倍にしよう!」
部長はびっくりしました。薄給の部署とはいえ、倍にするのは大変なことです。
「できるんですか?」
「みなが喜ぶんなら、そうしよう。これで満足度があがるはずだ」
「わかりました。シャチョウがそういうんならーー」
「というわけで、給料を倍にするためには社員を半分にしないといけないから、半分はやめてもらおう」
「え、、、、、、、、なるほど」
社長は手にした部署社員のリストを半分にビリリっと破りました。
「これで満足度もアップ間違いなしだ!」
シャチョウは満面の笑みを浮かべました。
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