『哲学的な話をしていないにも関わらず「哲学的ですね」と言われちゃうときの違和感を乗り越えるための日記』

我々は、日常哲学的な話をしていないのに、
人に「哲学的ですね」と言われる場面に多く遭遇する。

まず第一に、「哲学的」とは何かという問題であるが、
哲学が扱う諸問題の範囲は広く、「哲学的」なもの以前に、「哲学」自体の定義も難しいものがあると考える。

哲学の話をしていないのに、「哲学的ですね」と相槌を打たれると、「あ、今言ったことってそんなに哲学的かなぁ汗」などと考えてしまうわけである がよくよく考えるとあまり哲学的なことは言っていない場合が多いのである。哲学を体系的に学んだとか哲学的思考方法を身につけている哲学に超詳しい的人者 に「哲学的ですね」などと言われる場合説得力があるというか会話に新たな切り口での問題提起をしていると考えることもできるし結構怖いと思う。しかしなが ら、経験上「哲学的ですね」という言葉を発する人は哲学についてあまり詳しくない人が多い気がする←

哲学の話をしていないのに「哲学的ですね」と哲学にあまり詳しくない人間に相槌を打たれると、この人は思考を放棄しているのかと考えてしまうのである。なぜならば哲学的な話をしているわけではないからである。

哲学の話をしていないのに「哲学的ですね」と言われる違和感についての簡単な例は例4から14まで示してある。

では逆に、今とてもとても哲学の話をしてると仮定してそれに対して「哲学的ですね」と相槌を打つ行為はどうだろうか。やはりあまり意味がないというか会話にとって無意味な相槌だ。どういうことかというと、

実際にある場面を想像してみる。

例1、
「大学卒業までにさーニーチェとカントとヘーゲルは読んでおこうと思うんだ。せっかく図書館が無料で利用できるんだしさ。」

「哲学的ですね。」←

「(あ、いや、哲学的ていうか、哲学の本の話しているんだけれども・・・てか哲学の本だって分かったから今哲学的ですねって言ったのだよねあれれ('A`))」

とか


例2、
「オイラーの公式ってすごいよなぁ・・・」

「数学的ですね」←

「(あ。いや、数学の話なんだけれど。てかオイラーって聞いて数学ってわかってるじゃん。数学的じゃなくて数学じゃん・・・('A`))」


み た い な 。 み た い な (^ω^)← 。

だから、哲学の話をしていて、「哲学的ですね」という行為はあまり意味を成さない。


こういうのは分からないでもない↓、

例3、
「自己と他者との境界、自己と他者の関係性、そういうことについて考えてるんだ最近」

「哲学的ですね」

これは良い。(と思う)


あ、そう、だから、哲学の話をしていないのに、哲学的ですねと言われるとすごく違和感感じちゃうよねっていうお話。哲学の話をしていないのに「哲 学的ですね」って言われちゃってちょっとムッときた場合は「あなたがそこに存在するという存在了解的意味での私の思考も哲学的と言えるかもしれません」と か言い返そう(テキトー


↓こういうのと変わらない違和感を受けるわけだ、よーするに。いや、こんなこと言われたことはないけれども。

例4、

「私ワインとチーズが好きなんです」

「醸造学的ですね」

「(いや、醸造学は関係なく好みの話なんだけれどもなぁ・・・('A`))」

とか

例5、

「あー痩せたい!!ダイエットダイエット!」

「栄養学的ですね」

「(いや、栄養学はともかくただ痩せたいだけなんだけれどもなぁ・・・('A`))」

とか

例6、

「オレ結構車が好きなんだ」

「機械工学的ですね」

「(いや、あ、うん、どうなんだろう・・・('A`)いや、機械工学はともかく単純に車のフォルムが好きってだけなんだけれども・・・)」

(あ、でもこれだと似非車ファンかなヨクワカラン)

とか

例7、

「お小遣い減らされちゃったよ・・・(´・ω・`) 」

「経済学的ですね」

「(・・・(´・ω・`)そうなのか? )」

とか

例8、

「あーハトが飛んでるー!あんなところにとまったよーほらほらーみてみてー」

「流体力学的ですね」

「(あ。いや・・・。鳥の飛び方とかそういう話したいんじゃなくて・・・('A`)」

とか

例9、

「ちょっとトイレ行ってくるね」

「生理学的ですね」

「(余計なお世話だよ・・・('A`)」

とか

例10、

「マリみての新刊来月発売なんだよー」

「文学的ですね」

「(あ、うん、そうなのかな・・・)」

とか

例11、

「新しいマックブック超薄いの見た?あれすごいーお洒落だしー絶対売れると思う~」

「計算機科学的ですね」

「(あ、いや、・・・そういう話をしたいわけでは・・・)」

とか

例12、

「なんかさ、ほら、インテリアとかこだわってさ、照明とか凝っちゃってさ、女の子家に呼んじゃったりとかしてさ、お洒落オレマイルームみたいのやろうとおもうんだ なぁどうおもう?」

「建築学的ですね」

「(う、うん( 'A`)何か違う・・・)」

例13、

「あたし、あたると怖いからあまり食べないけれども生カキ結構好きなんだよね~」

「水産学的ですね」

「(('A`)あ、いや、ただの好きな食べ物の話なんだけど)」

例14、

「ほら、何かシルヴァーのアクセも良いけどさ、ゴールドのものも欲しいなぁ」

「材料工学的ですね」

「(いや、工学は関係ないんだけれど・・・('A`))」

てなわけでキリが無いので略

今度から「○○学的ですね」って積極的に言おうっと(^ω^)←これが言いたかった(テケトー。

あまり深い意味はなく自分のわからない何か哲学ぽい表現が出てきた場合「哲学的」って言うんだよね。いいんだべつに。

どうも、一般的に哲学や、心理学は変に誤解される傾向があるようである。
あと医学ってのもなんかこぉ医学的とかいわれると信じちゃう的なの多いようである。

まぁいいたいまぁいいたい。

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