夢と知りせば2−2咲くと見しまに「平安神宮」
入学、進学、卒業、引っ越し。
わたしにとって桜は、始まりと終わりの象徴だ。いつだって春は人生の節目と重なっていて、未来に対する期待と、過去に対するさみしさが混濁している。特に去年は大学合格に引っ越しと、人生で最大の変化があったものだから、例年にも増して穏やかな心境ではいられなくって、毎日バタバタと走り回っていた。もっと心に余裕を持ちたいわ、ゆっくり桜を鑑賞したいわ、なんて思っていたけれど、やっぱり今年もわたしは落ち着きがない。桜を見るために、今日もこうしてカメラを持って外に