ECサイトの商品検索とは|検索エンジンを導入するメリットと、おすすめのツールを紹介
こんにちは!NA×NAです。
ECベンダーとしての視点から、業界のトレンドや課題を的確に把握し、最適な情報配信を行っています。ECサイト(オンラインショップ)の立ち上げから、売上UPや顧客満足度向上など、EC運営のサポートしています。
EC業界に限らず、幅広い分野・業界の知識を活かして正確な情報配信を心がけています!
ECサイトの商品検索は、ユーザー体験を大きく左右する重要な要素です。ユーザーが求める商品を迅速かつ正確に見つけられるかどうかは、購入意欲や顧客満足度に直結します。
本記事では、ECサイトにおける商品検索機能の導入メリット、導入方法やおすすめの検索エンジンサービスについて解説します。
ECサイトの商品検索機能における重要なポイント
ECサイトの商品検索機能において、検索結果が迅速に表示され、ユーザーが目的の商品に簡単にたどり着ける設計にすることが重要です。
ここでは、ポイントとなる2つの視点から解説します。
ユーザーの離脱を防ぐことができる
検索機能が不十分だと欲しい商品が見つけられず、ユーザーがそのままサイトを離れてしまうリスクが高まります。
特に検索結果が0件だった場合や、関連する商品が表示されない場合は大きな機会損失になります。
検索語句の表記揺れや予測候補の提示を含む高機能なEC検索エンジンを導入することで、ユーザーの離脱を大幅に低減する効果が期待できます。
蓄積された検索データはマーケティングに活用ができる
ユーザーがサイト内で入力したキーワードや閲覧履歴はいわば“生の声”であり、マーケティングにとって貴重なデータです。
これらの情報を分析すれば、新商品開発やキャンペーン施策におけるターゲット設定、既存商品の改善点の把握が容易になります。
たとえば、人気の検索ワードが判明すれば、その商品をトップページで目立たせる施策などが可能になります。
また、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールで検索行動を把握すれば、求められているカテゴリやキーワードの発見が可能になります。
その結果、商品ラインナップやサイトデザインの見直しにも役立ち、ECサイト全体の伸長につながります。
ECサイトで商品検索機能を導入するメリット
商品検索機能の強化や専用エンジンの導入により、ECサイトの運営効率や売上向上につながります。以下、主なメリットになります。
検索精度改善の効率化
索引の追加や商品に個別の背番号をつけるなど、高機能な検索エンジンを導入することで、高精度な商品検索が可能です。
検索内容の自動学習
ユーザーの検索キーワードや行動履歴をもとに、候補となるキーワードを表示するオートコンプリート機能や、キーワードの登録、検索結果0件の防止といった最適化を自動で行います。自動学習なので、人的コストをかけることなく、継続的な検索ユーザビリティの改善ができます。
検索キーワードの解析
ユーザーが入力したキーワードを分析して、在庫や商品ラインナップの最適化を進めることが可能です。例えば、人気ワードに対する品揃えを拡充したり、SEO施策で特定キーワードの流入数を増やす戦略を立てるなど、多岐にわたる取り組みにつなげられます。
CVR・離脱率の改善
商品検索機能の向上によって、ユーザーが瞬時に目的の商品を発見できれば、購入へと進む確率が高まります。一方で、見たい情報が見つからずに離脱してしまうケースも大幅に減少するため、売上向上に直結しやすいです。
誘導機会アップ(CVR改善)
検索結果に関連商品やカテゴリを連動させることで、購入意欲があるユーザーをスムーズに商品ページへ導くことが可能です。
結果、おすすめやパーソナライズ表示などニーズにマッチした検索結果を提供することで、CVR向上に貢献します。
ユーザビリティの向上(離脱防止)
必要な商品情報に素早くアクセスできる設計はユーザーにとって大きな利点です。検索条件の細分化や並び替えといった機能を整備することで、探しにくさが軽減され、ストレスなく買い物を続けられます。
結果として離脱防止につながるのです。
問い合わせ件数の削減
ユーザーが自分で解決できる検索機能を提供することで、問い合わせの手間やコストの削減を図れます。
ECサイトのユーザーは、疑問点や商品情報を得ようとする際に、まず検索を利用するケースがほとんどです。検索結果が適切に表示され、使いやすい絞り込みやサジェストがあれば、ユーザーはサポートセンターへの問い合わせをせずあらゆる情報を得られます。
問い合わせ対応にかかる時間やスタッフのコストを抑えられれば、その分をより高度なマーケティング戦略やブランド強化施策に回せるのが大きなメリットです。
ECサイトの商品検索に必要な機能
商品検索機能にはさまざまな要素がありますが、ここでは特に押さえておきたい機能を紹介します。
ECサイトの使いやすい検索を実現するには、キーワード検索やサジェスト、絞り込みといった基本的な要素をまず確実に押さえることが必須です。これらがないとユーザーは欲しい情報を短時間で見つけにくいため、満足度が低下し購入に結びつきません。
また、表記揺れ対応や並び替え機能なども重要です。細かい点ですが、カタカナ・ひらがな・漢字が混ざりやすい日本語の特性を踏まえ、ユーザーが入力したどのような形でも的確な結果を返す工夫が必要となります。
キーワード検索機能
ECサイトにおける検索の基礎となるのが、ユーザーが入力したキーワードと商品情報を照合する機能です。タイピングミスや関連語句にもある程度対応できるように、データベースとの連携を最適化しておくことが重要です。
サジェスト機能
ユーザーがキーワードを入力している途中で関連ワードを表示するサジェスト機能は、誤字の防止や入力時間の短縮に役立ちます。サイト内で最も多く検索された人気ワードや類似商品を提示することで、購買意欲や検索精度をさらに高めることができます。
商品絞り込み機能
商品絞り込み機能は「ドリルダウン機能」とも呼ばれます。価格帯やカテゴリ、サイズやカラーといった詳細条件で商品を絞り込む機能は、ユーザーが複数の候補の中から自分に合った商品を見つける際に重宝します。多種多様な商品を扱うECサイトでは特に必要度の高い機能と言えます。
並び替え機能
人気順、価格順、レビュー評価順など、ユーザーのショッピング体験を向上させるために欠かせない要素です。並び替えの柔軟性を高めておくことで、ユーザーが自分の基準に従って商品を見やすく選べるようになります。
表記揺れ対応機能
同じ単語でもカタカナ表記や英字表記が異なるケースは多く、そのままでは適切な商品がヒットしない可能性があります。こうした表記揺れを吸収できる検索エンジンを採用することで、ユーザーが欲しい情報を確実に得られるようになります。
ECサイトに検索エンジンを導入する3つの方法
ECサイトに検索エンジンを導入するためには、どのような方法があるのでしょうか。ここでは代表的な3つの導入方法を解説します。
Googleカスタム検索を設置
Googleカスタム検索エンジンは、特定のウェブサイトに特化した検索機能で、Googleが提供しているサービスです。
多彩な機能を無料で利用できますが、検索結果はテキストベースで表示されるため商品画像が重要なECサイトには向きません。さらに、検索結果に広告が表示されてしまうため、無料版を設置するのはおすすめできません。
そのため、売上やCVRの向上を実現するのであれば、ECサイト向けの機能を備えたサイト内検索エンジンがおすすめです。
サイト内検索エンジンを導入
専用の検索エンジンサービスを導入すると、AIや機械学習を活用した高度な検索機能が利用可能になります。
表記揺れ対応やサジェスト、レコメンド機能など、充実した機能をフル活用できます。導入や運用に費用はかかりますが、サポートや定期的なバージョンアップが付随していることが多いため、総合的な費用対効果が高いケースが多いです。
ECシステムに搭載されている機能を活用
ECパッケージやモール機能を利用している場合、標準搭載の検索機能を活用する方法もあります。
基本的な検索に必要な機能が揃っているため、カスタマイズしなくてもある程度の効果を期待できます。
しかし、高度なニーズには対応が難しいことがあるため、必要に応じて追加ツールの導入を検討するとよいでしょう。
おすすめサイト内検索エンジンサービス5選
より高精度な検索機能を実現するには、専用の検索エンジンサービスの利用がおすすめです。以下、おすすめサービスを紹介します。
UniSearch
UniSearch(ユニサーチ)は、AIで自社ECサイトの売上アップをらくらく実現するサイト内検索エンジンです。
検索から購入にいたるまでの購買行動データをAIが学習して、検索結果を自動で最適化するため、検索の精度向上が期待できます。
導入後も、AIが学習・最適化を継続するため、購買率の高い商品が上位表示されるようになるなど、運用・チューニングの負荷軽減につながります。
GENIEE SEARCH for EC
GENIEE SEARCH for EC(ECサイト向け商品検索)は、ECサイトに必要な機能をパッケージングした、サイト内商品検索ツールです。
大手企業の導入実績が豊富で、専門エンジニアによる詳細なチューニングが好評です。データを使ったレコメンドや施策の最適化にも積極的に取り組めるので、売上高の拡大や顧客満足度アップを目指すEC店舗に向いています。
ZETA SEARCH
ZETA SEARCHとはサイト内検索を最適化するマーケティングソリューションです。絞り込みと並び替えの自由度 × 柔軟性を追求したソリューションで圧倒的な高速性・処理能力とAIによる自動最適化によってサイトの利便性向上を実現しています。
また大規模・高負荷にも対応しておりユーザーの離脱率を低下させコンバージョンの最大化に寄与します。
S4
S4は、ユーザーの「欲しい」に寄り添い、快適な検索(EC)体験を提供します。欲しいものに最短ルートでたどり着くことが、ECサイトを訪れたユーザーにとって最高の体験となります。
サイト内検索「S4」では、ソリューション毎に専任コンサルタントをアサインすることで、日々の変化にもリアルタイムに対応できます。
NaviPlusサーチ
NaviPlusサーチは、ユーザが求めている商品やサービスを見つけやすくする高機能・多機能なサイト内検索サービスです。250サイト超の導入実績を支える充実したサポートと合わせてご提供します。
表記揺れや部分一致、曖昧検索など多彩な検索手法に対応しているため、ユーザーが入力したワードをきめ細かく拾い上げます。結果として無駄のない検索結果を示すことができ、ユーザーの満足度を高められます。
まとめ
ECサイトの売上拡大や顧客満足向上、および運営コスト削減には、高機能な商品検索の導入が効果的です。最適な検索エンジンサービスや導入方法を選択し、競争力のあるECサイトを目指しましょう。
ECサイトにおける商品検索は、ユーザー体験の要と言っても過言ではありません。検索機能の整備が甘いと、上手く商品にたどり着けずサイトを離れてしまうユーザーが増え、機会損失や売上低下を招く恐れがあります。
一方で、EC検索エンジンを効果的に導入することで、検索精度の向上やCVRアップ、問い合わせ削減など多岐にわたるメリットが得られます。導入の際は、サイト規模や予算、必要機能を慎重に検討し、最適なサービスを選択することが重要です。