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ECサイト表示速度|表示スピードが遅い原因と改善方法を解説

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ECサイトの表示速度は、ユーザー体験や売上に大きな影響を与える重要な要素です。ページが遅くなると、ユーザーが離脱しやすく、直帰率が高くなるため、結果として売上減少につながることもあります。

また、Googleなどの検索エンジンも表示速度をランキング要因にしているため、SEOにも影響を与えます。

本記事では、ECサイトの表示速度が遅くなる原因と、それを改善するための具体的な方法について解説します。

ECサイトのページ表示速度とは

ECサイトのページ表示速度とは、ユーザーがサイトにアクセスしてから、ページ内のコンテンツが完全に表示されるまでにかかる時間を指します。

この時間が長いと、ユーザーはページが読み込まれる前に離脱してしまうことが多く、結果として売上やコンバージョン率に悪影響を与えます。

表示速度にはいくつかの要素が関与しています。

サーバー応答時間は、サーバーがリクエストを受けてからデータを返すまでの時間です。また、ページ内のコンテンツのサイズも影響を与えます。

例えば、画像や動画、CSS、JavaScriptなどのファイルが大きいと読み込みに時間がかかります。さらに、ユーザーとサーバー間のネットワーク速度やブラウザのレンダリング処理の時間も表示速度に影響を与える要因です。

ECサイトでは、特に商品画像や決済ページなどが重要な部分となるため、表示速度の遅さはユーザーの購買意欲を削ぐ原因になります。

そのため、ページ表示速度の最適化は、ユーザー体験の向上や売上の増加に直結する重要な要素と言えるでしょう。

ECサイト表示速度がECサイトへ及ぼす影響

ECサイトの表示速度は、サイトのパフォーマンスやユーザー体験に直結する重要な要素であり、売上やユーザー行動、さらにはSEO(検索エンジン最適化)にも大きな影響を与えます。

以下、表示速度がECサイトに及ぼす主な影響について詳しく説明します。

1. 売上に影響する

ECサイトの表示速度が遅いと、ユーザーはサイト内での操作がスムーズに行えず、ストレスを感じやすくなります。

特に、商品ページの読み込みが遅いと、ユーザーは商品詳細を確認する前に離脱してしまうことが多く、最終的な購入に至る確率が低くなります。

調査によると、ページの読み込みが1秒遅れるだけで、売上が最大で7%も減少するとされています。これは、ユーザーが早く商品情報を確認し、購入を決定したいというニーズがあるためです。

2. ユーザーの離脱・直帰に影響する

表示速度が遅いサイトでは、ユーザーがページを読み込んでいる間に待機しなければならない時間が長くなります。

この待機時間が長くなると、ユーザーはフラストレーションを感じてサイトを離れる可能性が高くなります。

特にモバイルユーザーの場合、読み込み速度が遅いと、すぐに他のサイトへ移動することが一般的です。

これにより、直帰率が増加し、サイトのパフォーマンスが低下します。結果として、コンバージョン率が下がり、売上にも悪影響を及ぼします。

3. SEOに影響する

検索エンジンは、ECサイトの表示速度をランキングの要因として重視しています。表示速度が遅いサイトは、検索結果で上位に表示されにくくなるため、SEOにも大きな影響を与えます。

Googleはユーザーの利便性を最優先に考えており、表示速度が速いサイトを優先的にランキング上位に表示します。

さらに、モバイルフレンドリーなサイトが求められる現在、モバイルページの読み込み速度が遅いと、モバイルユーザーに対しても不利になります。

これにより、自然検索からのトラフィックが減少し、集客に悪影響が出る可能性があります。

ECサイトの表示速度が重くなる原因と改善方法

ECサイトの表示速度が遅くなる原因はさまざまで、主にサイト内コンテンツ、プログラムやシステム、そしてアクセス集中などに起因します。これらの原因ごとに、改善方法も異なります。

以下では、それぞれの原因と改善方法について詳しく説明します。

1. 商品画像などのサイト内コンテンツが原因の場合

原因
ECサイトにおいて、商品画像や動画などのコンテンツは重要な要素ですが、これらのメディアファイルが大きすぎると、読み込みに時間がかかり、ページの表示速度を遅くする原因となります。また、複数の商品ページに多くの画像がある場合や、画像の解像度が高すぎる場合もパフォーマンスに悪影響を与えることがあります。

改善方法

  • 画像圧縮: 画像を適切に圧縮することで、ファイルサイズを小さくして読み込み速度を向上させます。例えば、JPEGやWebPなどのフォーマットを使用すると効果的です。

  • 画像サイズの最適化: 使用する画像のサイズは、表示する場所やデバイスに応じて最適化することが重要です。フルスクリーン表示用の大きな画像は、サムネイル画像として縮小して表示することで、必要なファイルサイズを減少させます。

  • 遅延読み込み(Lazy Loading): ページに表示される画像を、ユーザーがスクロールしてその部分に近づいたときに読み込む技術です。これにより、ページの初期表示が速くなります。

2. CSS、JavaScriptなどのプログラムやシステムが原因の場合

原因
ECサイトで使用されるCSSやJavaScriptファイルが大きすぎたり、最適化されていない場合、ページが読み込まれるのに時間がかかります。また、JavaScriptの多くが非同期で読み込まれていない場合、ページの表示をブロックしてしまうことがあります。

改善方法

  • CSS、JavaScriptの圧縮・ミニファイ: コードの無駄な空白やコメントを削除することで、ファイルサイズを小さくし、読み込み速度を改善できます。これを「ミニファイ」と呼びます。

  • 非同期読み込み(Async Loading): JavaScriptの読み込みを非同期にすることで、ページ表示をブロックせずに他のコンテンツと並行して読み込むことができます。特に、ページが最初に表示される際に重要でないスクリプトは、後回しにすることが効果的です。

  • CSSとJavaScriptの統合: 複数のCSSやJavaScriptファイルを1つにまとめることで、HTTPリクエストの回数を減らし、読み込み速度を向上させます。

  • キャッシュの利用: ブラウザキャッシュを利用して、同じリソースを再利用できるようにすることで、リロード時のパフォーマンスが向上します。

3. ECサイトへの一時的なアクセス集中による場合

原因
特にセールやキャンペーン、特定のイベントなどでアクセスが急増する場合、サーバーに負荷がかかり、表示速度が遅くなることがあります。サーバーがリクエストに処理を追いつかず、ページが遅延したり、最悪の場合、サイトがダウンしてしまうこともあります。

改善方法

  • CDN(コンテンツ配信ネットワーク)の導入: CDNを利用すると、ユーザーの地理的な位置に応じてコンテンツを最適なサーバーから提供することができ、サーバーの負荷分散が図れます。これにより、アクセスが集中してもパフォーマンスを維持できます。

  • サーバーのスケーリング: アクセスが急増するタイミングに合わせて、サーバーのリソースを一時的に増やすことができるスケーリング機能を利用すると、負荷がかかりにくくなります。クラウドサービスを利用している場合は、オートスケーリング機能を活用すると効果的です。

  • 負荷分散: 複数のサーバーを用意して、トラフィックを分散させることで、一部のサーバーへの過剰な負荷を避け、全体の表示速度を向上させます。

まとめ

ECサイトのページ表示速度は、ユーザーがアクセスしてからコンテンツが完全に表示されるまでの時間を指します。

表示速度が遅いと、ユーザーが途中で離脱するリスクが高まり、売上やコンバージョン率に悪影響を及ぼします。特に商品画像や決済ページなど、重要な部分の読み込みが遅いと購買意欲が削がれます。

また、検索エンジンの評価にも影響し、SEOにも悪影響を与えます。

表示速度が遅くなる原因には、画像やプログラムの最適化不足、アクセス集中によるサーバー負荷などがあり、これらを改善することで、ユーザー体験や売上向上が期待できます。


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