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なるべく早く寝かせたい親と、なるべく寝たくない子どもの話

こんにちは、ほんたんです。
今回は以前𝕏で投稿したところ反響があった内容について、noteのほうでも書いてみようと思います。

子どもが言うことを聞かなくて悩んでいる方にはかなり参考になると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

━ここから引用━

▶︎とあるお母さん(息子2才男の子)からの質問

わたしはフルタイムで働いているので、毎日、延長保育ギリギリの 19時に保育園に迎えに行きます。

帰宅後は「夕食 →おふろ →歯みがき →寝かしつけ」と、時間との闘いになります。たった3時間しかない中ですべてをこなし、なんとか 22時までには寝かせたいと思っているのですが、うまくいきません。

息子は着替えも歯みがきも「自分で ~」と主張するし、寝る前に読み聞かせる絵本を自分で選んでおきながら、ベッドに入ってから「これじゃない! 違うのとりに行く ~」と抱っこして階下へ連れて行けとせがんだり……。

イヤイヤ期だからしかたがないとは思うのですが、わたしも「ダメ!」を連発してしまいます。自分の要求をはねのけられた息子は、さらに自己主張がエスカレートしてギャン泣き。

結局、いつも就寝時間が目標を大幅にオーバーして自己嫌悪に。どうしたら親子バトルをしないですみますか?

▶︎児童精神科医の佐々木先生の回答

親子でふれ合う時間が短いからこそママに甘えたくてしかたがない。大好きだからこそワガママを言うのです。

夜 7時に保育園にお迎えに行って、夜 10時には眠らせようとがんばっているのですね。それは本当にたいへんなことでしょう。

睡眠はとても大切ですし、お母さんとしてはたくさんの家事も片づけなくてはいけません。できるだけさっさと寝てほしい気持ちはとてもよくわかります。

けれど、子どもはやはり子どもなのです。そんなことはおかまいなしに、昼間いっしょにいられなかったぶん、甘えたいし、遊びたい。さっさと寝たくはないのです。

明日の朝になればまたママと離れなくてはいけないのですから、いろんなことを言って寝る時間をあと回しにしたいのです。

大人だってそうでしょう?
仕事でストレスがたまっていると、「早く寝ないと明日がたいへんだ」とわかっていても夜ふかしをしてしまうものです。

絵本を次々選ぶのだって、お母さんに「こっちを見て」「もっとかまって」という行動です。素直に読み聞かせてもらえばいいのに、「いや、この本じゃなかった」と言うのは、抱っこしてもらって、階段をいっしょにおりて、またいっしょに上がってくる、それがしたいんです。

かわいいじゃないですか。
ケンカする必要なんてありません。つきあってあげれば、絵本の読み聞かせ以上に、子どもの心は落ち着くのです。

子どもはワガママで気まぐれで、甘えん坊なものです。親に手をかけさせて、かけさせて、かけさせて、そうやって気がつくと手がかからなくなっていくのです。

幼いころに親に手をかけさせた子ほど、どういうわけか自立が早いと感じます。

帰ってきてから寝かしつけるまでの間は、確かに大忙しだと思います。ごはんも作らなくちゃ、洗濯機も回さなくちゃ、おふろにも入れなくちゃ……

やることはいろいろあるでしょうけれど、「ママはやることがいっぱいあって忙しいから、あなたはあっちでテレビでも見ていなさい」では、満たされない思いがたまってバトルになってしまいます。

わたしはよく「家事をする間は、『ママにつかまっていなさい』とエプロンの端をにぎらせておくといいですよ」と話します。親子のふれ合いというのは、子どもと一生懸命に遊ぶとか、絵本を読み聞かせるとか、そういうことだけではありません。

家事をしている間、好きなだけまとわりつかせてあげることも、心を満たす大事なふれ合いです。

あるお母さんが、こんなことを言っていました。「先生が言うように『ママにつかまっていなさい』と、つかまれるひもを腰につけたんです。でも、わたしの着ている洋服につかまりたい、ひもじゃイヤだって言うんです。こんなにもわたしのことが好きなんですね」と。

子どもはお母さんが大好きだから、そばにいたい、まとわりつきたい。そこをわかってあげるといいですね。

あと、そのお母さんはこうも言っていました。「そういえばわたしも、恋愛時代には夫にまとわりついていましたね」って(笑)。そういうものです。

━引用おわり━

【参考にした書籍】
『この子はこの子のままでいいと思える本』
佐々木 正美著

a.co/deiVLBe


おわりに

いかがでしたか?
子どもはいつもワガママで困ると思っている人は多いのではないでしょうか。

それを邪険にせず、きちんと子どもの気持ちに寄り添ってあげれば、それだけで子どもは満たされるはずです。

最後までお読みいただきありがとうございました。それではまた!

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