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私的名画座ラインナップ2024🎬

2024年、名作と呼ばれる映画をたくさん観たい!と思い立ち、ここに鑑賞記録を残していきます📝(随時更新)


1月のラインナップ🎞

小津安二郎『東京物語』(1953)

  1. 鑑賞理由
    2023年に鑑賞したアキ・カウリスマキ『枯れ葉』、2024年1月に鑑賞したベキル・ビュルビュル『葬送のカーネーション』、鑑賞できていないけれど話題になっているヴィム・ヴェンダース『PERFECT DAYS』。この3作品の監督がみな小津安二郎の影響を受けていると聞き、小津安二郎の作品を一つは見てみなくては…!と思いたち。

  2. 感想
    噂には聞いていた、低いカメラ位置によって撮影された画が印象的だった。画の面でいえば他にも、水平・垂直で幾何学的な風景・ほとんど体は動かさず口だけ動かしてしゃべっているような、胸から上のアップで映る登場人物も特徴的だなあと思った。とくに後者については、『枯れ葉』を観たときにも感じたことだったので、繋がりを感じられてうれしい…!映画にも系譜というものがあるのだなと知る。
    鑑賞中、「孫、おばあちゃんに全然懐かないやん!そしておばあちゃんそこでなんにも言わないのかい!」と思いながら観ていたのだけど、広島に帰ってきてからかなりの時差をもってそのことをぼやいていて、不思議なユーモアを感じた。

シャンタル・アケルマン『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』(1975)

  1. 鑑賞理由
    英国映画協会が2022年に発表した「The Greatest Fillms of All Time」で1位に輝いた作品らしい!(日本の記事)のだけれど、監督の名前も作品の名前も耳にしたことがなかったので、気になりDVD購入。どうやら去年『シャンタル・アケルマン映画祭 2023』というものもやっていたらしい…!見逃していた。

  2. 感想
    とにかく面白い試みをしていて、ほかにあまり例をみない作品だと思った。200分という長い時間の中で、主人公に徐々に生じるズレを体感する、映画”体験”、という感じ。いろんな方の評を読んでみたい…!
    この作品を観る前日にたまたま『王国(あるいはその家について)』(草野なつか監督)を観ていたのだけど、反復が効果的に使われているという点で共通点を感じた。

2月のラインナップ🎞

ビクトル・エリセ『ミツバチのささやき』(1973)

  1. 鑑賞理由
    2024年2月公開のビクトル・エリセ『瞳をとじて』のポスターを昨年11月に目にして釘付けに!不勉強で監督のことを知らなかったのだけれど、よくよく調べてみると、スペインの名匠として著名な監督で、『瞳をとじて』は31年ぶりの最新作であることを知る。『瞳をとじて』を劇場に観に行く前に監督のデビュー作である本作を予習しておきたいと思い、鑑賞。

  2. 感想
    とにかく主人公アナがかわいい。絵画のように美しい画。フランコ独裁政権の批判が込められているらしい。例えば、窓がミツバチの巣の模様になっているのがとても示唆的。そもそも、「ミツバチ」が社会性昆虫であることもかなり含みがあるように思う。英題は『The Spirit of the Beehive』なのか。こういう映画に出会うと歴史をもっと学びたいと思う。

    『瞳をとじて』に関する記事を調べていると、様々な記事で「伝説のミニシアター“シネ・ヴィヴァン・六本木”で記録的な動員を打ち立て社会現象を巻き起こした、『ミツバチのささやき』のビクトル・エリセ監督」という文言を目にした。いわゆるこんなアート系の作品が一世を風靡した時代があったなんて。今でもそういった現象は起こり得るのだろうか…?当時のミニシアターブームがどんなであったか気になる。関連しそうなサイトをとりあえずピックアップ!


https://eiga.com/movie/100617/photo/
から『瞳をとじて』のポスター

3月のラインナップ🎞

アイヴァン・ライトマン『ゴーストバスターズ』(1984)

  1. 鑑賞理由
    マシュマロマンやレイパーカージュニアの曲、ゴーストバスターズの恰好のコスプレとか、映画『ゴーストバスターズ』から生まれたあらゆるコンテンツには触れたことがあったが、本編の内容自体はまったく知らないでいたため。

  2. 感想
    昔「日曜洋画劇場」でテレビで見ていた映画の風味を感じる。あとは、小さい頃よく観ていた映画『マスク』とか(当時のSFXの技術を感じての印象だと思う)。
    鑑賞直後の率直な感想としては「普通に面白いコメディだなあ」というもの。

ジョンフォード『駅馬車』(1939)

  1. 鑑賞理由
    アメリカ映画の一大分野である「西部劇」だが、これまで一度もちゃんと見たことがなかったため。この『駅馬車』は、”最高傑作と名高い西部劇の金字塔”とされているようである。

  2. 感想
    起承転結がしっかりした物語の見本のような物語(とくに物語最後の余韻にそれを強く感じた)。
    銃撃戦のシーンは、文字通り当時体当たりの撮影だったんだろうなと思った。

4月のラインナップ🎞

アッバス・キアロスタミ『桜桃の味』(1997)

  1. 鑑賞理由
    昨年鑑賞したトルコ映画『葬送のカーネーション』の紹介文に中東映画の名監督の一人として挙げられていたので。

  2. 感想
    運転席の主人公を目いっぱいに映した画角が印象的、最後のメタ的終わり方にあっけに取られる。

    キアロスタミ監督のカスピ海近辺の地方の名前であるコケールを舞台にした三作品『友だちのうちはどこ?』・『そして人生はつづく』・『オリーブの林をぬけて』は、”ジグザグ道三部作”と呼ばれているらしい。こちらも見てみたい…!
    (出典:http://wasedashochiku.co.jp/archives/schedule/18592

5月のラインナップ🎞

溝口健二『雨月物語』(1953)

濱口竜介『ハッピーアワー』(2015)

6月のラインナップ🎞

シドニー・ルメット『十二人の怒れる男』(1957)

成瀬巳喜男『浮雲』(1955)

7月のラインナップ🎞

ジョージ・ロイ・ヒル『ガープの世界』(1982)

8月のラインナップ🎞

ビリー・ワイルダー『サンセット大通り』(1950)

ビリー・ワイルダー『アパートの鍵貸します』(1960)

9月のラインナップ🎞

スタンリー・キューブリック『シャイニング』(1980)

スタンリー・キューブリック『2001年宇宙の旅』(1968)

スタンリー・キューブリック『現金に体を張れ』(1956)

10月のラインナップ🎞

山中瑤子『あみこ』(2017)

スタンリー・キューブリック『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』(1964)

11月のラインナップ🎞

スティーヴン・ダルドリー『リトル・ダンサー』(2000)

栗山富夫『釣りバカ日誌』(1988)、『釣りバカ日誌2』(1989)




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