勝手に1日1推し 12日目 「ルドルフとイッパイアッテナ」
「ルドルフとイッパイアッテナ」斉藤洋 児童書
発売から四半世紀以上を経て、新作が発表されたのは去年のこと。この嬉しいニュースに小躍りした大人(私)でした。
こどもの時にも読んだけれど、今でも定期的に読みたくなるのがこの本「ルドルフとイッパイアッテナ」シリーズです。元気になれるしすぐに読めるし。児童書だけれど、児童だけが楽しむなんてモッタイナイ!
教養のあるネコちゃんたちの可愛さに癒されつつ、彼らの冒険に大人だって夢中になります!ノラネコちゃんを見ると、ついついルドルフたちに思いを馳せちゃうんだよね~。って、最近ノラって見ないね、、、
仲間のため、自分のため、ヒトと同じくらい、否、それ以上頑張って健気に生きております。天敵だっているしね。文字が読めたり、地の利が理解できたり、思考力があったりする方がネコちゃんだって断然生きやすい。その頑張って得た教養を使って物事を打開して行くってストーリーが面白いです。やっぱり教養って必要だよねって話。大人になって読むといろんなところが全くヒトと同じだから、更に興味深く感じます。
シリーズは累計5冊あって、それぞれ立場や状況が変わったりしてテーマや事件も多種多様なんですが、お馴染みの仲間たちが力を合わせて活躍してるのってやっぱり楽しいです。小説でも漫画でもそうだもの、そりゃあそうか。こども向けだからってあなどってはいけませんね。柏葉幸子さんの作品とかミヒャエル・エンデやロアルド・ダールの作品とか、上質な児童書、大人もうなる名作が数々あります。で、このシリーズでは、おすすめはやっぱり「イッパイアッテナ」ですが、「いくねこくるねこ」では、絶対吹き出して笑ってしまうシーンがありますので是非ご一読を。
そうです、斉藤洋さんのご本はどれも楽しいんです。笑いのセンスがすごくいいんです。ゆるいというかずれてるというか、どこかふわっとしてて温かみが感じられます。そもそも「イッパイアッテナ」ってネーミングだけでもセンス感じちゃうじゃん。
そして、私は今日も今日とてイッパイアッテナの名言「絶望はおろか者の答えだ!」を胸に元気に生きています。かしこ。
ということで、推します。