「愛がなんだ」を観て。二度としたくないあの恋は、忘れたくない恋だった。
全ての純愛が美しい、というのは嘘だと思った。
むしろ、ほとんどの純愛は、恐ろしいほど醜い。そして、残酷だ。
「愛がなんだ」を観て、わたしは答えのない苦しみと救いようのなさに、 4回泣いた。
誰もが、誰かを想って、どうしようもなくなったことがあるのかもしれない。登場人物たち、ほぼ全員に感情移入しながら、そんなことを思った。
それに気づいた時、いつも誰かを掌の上で転がす、「恋なんて興味ない」と言わんばかりの強気のあの人すら、急に愛おしく思えてきた。
本当は、あの人