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あの恋の物語。

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あのとき私は、たしかに恋をしていた。 届くことのなかった、忘れたくない恋の記憶。
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2020年10月の記事一覧

いつか終わると知ってても、私はあなたと恋をする

たどり着くところのない恋がはじまるのは、なぜかいつも秋だった。 「じゃあ、また連絡するね…

暗闇を食べて、光をくれた人

明るすぎる世界で急に心細い気持ちになったとき、必ず思い出す人というのがいる。 その人は、…

生きている限り、私は何度も平穏を手放すのかもしれない

わたしの心はちゃんと満たされていたのに、完璧な丸い形をしていたのに、思いがけないタイミン…

壊れゆく世界、明け方の夢堕ち

ああ、またやってしまった。 タクシーから降りた後すぐ頭に浮かんだのは、若くて愚かな、懐か…