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携帯を一週間で1-2時間見るだけの母


久しぶりに実家に帰った。

書家をしながら外で働かないことを選んできた母は、昔から自分と家族の心地よさを大切に、家の物や人との関係を手放すことを度々繰り返している。

最近は情報。
テレビ
大好きな母が本当に必要な情報だけを観るようにし始めたんだそう。
スマホ
「先週調べ物して、2時間も見てしまった」と。2時間でも多いんだそう…。
発信するSNSは一切やっていない。
連絡手段はLINEかSMSのみ。
あとは基本的に、ラジオ。

イベント
お誘いがあっても、余生の限られたお金を本当に有意義になると思うものだけに使うと決めたそうで、色々断っているそう。
Yes No はっきりしている。

60歳過ぎてからイタリア語の勉強に夢中で、ラジオで何回も聴いてテキストとノートを開いて勉強している。
友人とイタリアの20州の料理を食べに行こう企画をしてお食事しに行っては、店員さんとイタリア語を話すことをしている。
月に一度、イタリア料理教室にも通っている。
最近は帰るとイタリア料理を振る舞ってくれる。
今朝は鶏むね肉とポルチーニ茸にお好みでりんごと柚子?のソースをかけて食べるという料理と、バジルソースのニョッキ。
お店のクオリティだった。

そんな今がすごく楽しいんだそう。
「今の趣味はお金がかからないし、入院してベッド生活になっても勉強できるし、紙は燃やせば灰になるから死んだあと迷惑をかけないから」と言う母らしい見解。

私はSNSを辞めたいのに辞めてない。

「心で処理してたものが
いつも人の目があるようになる」

母が何かの会話の時に話してくれた言葉が忘れたくなくてメモした。

そう、それなんだよねーー…

目の前に美しい景色が広がっていて写真に収める。
それでも一番美しいのは、写真に残る景色ではなく、真実である目で見たもの。

こうして言葉にしても、文面からは温度感は広がることがなくて、
顔と顔を合わせて一緒に過ごす中で伝え合う言葉、感じる温もりが真実。

私は違和感を抱いているのに、母みたいに即行動できていない。

イベントの告知もSNSで広く発信するだけだと正直予約には結びつかなくて、本当に来て欲しい方に直接お誘いするほうが圧倒的に未来に繋がり、当日もいい時間になる。

私は有名になりたい訳ではないし、
届く人に届いていったらいいな。

なんのためにSNSやってるんだろうーー




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