実験室#10 1ヶ月砂糖小麦粉なし生活
*個人の感想です
砂糖と小麦粉をなくすといいらしいと聞いたら
わたしがなぜちょくちょく様々な実験を行なっているかといえば、全然継続していないから。自分でもわかっているのです。
続けた方がいいんだろうな〜とは思いつつ、まだ美味しいと言うメリットを超える内容は見つけていないのです。
その中でもかなり面白い効果があったもののお話。ファスティングなどを始める前のことです。
数年前、「精製した砂糖と小麦粉をなくすと、人生のレベルが上昇する」みたいなことを聞きました。
砂糖も小麦粉も主食レベルで食べるわたしとしては、これを聞いた時はかなりどうしようかと悩みました。ちなみに別に勧められたわけでもなければ、当然強要されたわけでもありません。勝手に悩んでいるだけです。
悩んだ理由は、「一番食べるもの食べられなくなるから」です。お菓子も麺も食べられなくなるし、インスタントやレトルト、お惣菜などもほとんど食べられなくなるため、食事がめんどくさくなるなぁという、ロクでもない理由でした。
今にして考えると、この「やりたくない感」も砂糖と小麦粉の中毒症状(依存状態)だったから起こったことだったと思われます。
とはいえ、体に良く、エネルギーが上がり、なおかつ特別なコストがかかるわけでなく、むしろ食費は下がりそうな内容で、やらない理由は欲との葛藤というロクでもないことな訳ですので、結局すぐに覚悟を決めて、とりあえず1ヶ月間だけやることに決めたのでした。
良いと聞いたことは、すぐに実践してみたい派ですからね。
ゆる〜いルールで始める
1ヶ月間だけというゆるーいルールをまずは設定。
砂糖と小麦粉を摂らないと一言で言っても、スーパーやコンビニで買ってくるものは、ほぼこの二つが入っています。調味料とかカレールーなどにも入っているわけで、これらを全部カットしようとすると、多分途中で息切れするなと思ったので、明らかに砂糖、明らかに小麦粉のものは自分では選ばないようにすることにしました。
主に、パン類、お菓子、麺類などは基本やめる感じです。揚げ物や餃子のようなものなどもなるべく避ける気持ちでした。
「自分では選ばない」というのは、例えば他の人と一緒に食事をする際やいただきものはなんでもOKという感じです。
わたしは頻繁に誰かと食事をするわけではありませんでしたし、特別たくさん何かをいただくわけではないので、この程度はいいかなということにしました。
もともと面白そう!やるぞ!という気持ちではないものだったので(でも効果はあるのがわかっていたのでやることにした)、できるだけ続けられるくらいの低ーいハードルを設定しておいたのでした。
テンションは上がらないが体調は上がる
当時のわたしは、菓子パンと麺類をよく食べていました。だいたい出かける前に菓子パンを食べて、帰ってきてから夕食として麺類またはお菓子などを食べるというのが通常ででした。
ということで、基本食べていたものは全とっかえということになったのです。とてつもなくひどい食生活を一般に戻すとも言えます。
で、主食になったのは、コメ、マメ、イモ。
豆は主に枝豆、芋はじゃがいも。よく考えたらコメも豆も芋も大好きなので、別段苦痛はありませんでした。
そこにプラスして、豆腐、きのこなど、やっぱり好きなものを加えて、オリジナルどんぶりを食べることになりました。
圧力鍋に、玄米とじゃがいもを入れて火にかけて一緒に炊き、枝豆は実だけにして別で茹でる。玄米とじゃがいもが炊けたら、全部をどんぶりに盛り付けて、鰹節や塩昆布、醤油やめんつゆなどをかけるだけ。
塩昆布やめんつゆには砂糖というか果糖ブドウ糖液糖などが使われていますが、当時はあまり気にしていなかったし、調味料はあまり気にしないということにしていたので、普通に使っていました。いつだって美味しいは諦めない。
夏を少し過ぎた時期で、まだ暑かったこともあり、ご飯の上に冷奴を乗せるやっこ丼もわたしの中で大ヒットしていました。
きのこをさっと炒めてトッピングしたり、ネギを大量に乗せたり、醤油、ポン酢、めんつゆなど調味料のアレンジも色々できて、実に美味しい食事です。
(全部どんぶりにしてしまうことに特別理由はないのですが、単に好きだからです。)
別に肉類を禁止していたわけではないのですが、あまり肉類を選ぶことはありませんでした。
特別意識していたわけではないのですが、わたしのよく行くスーパーでは、入り口近くに野菜コーナーがあり、お肉やお魚コーナーは奥の方、奥の方にはお菓子コーナーなどもあるためわざわざ目に入れることはしないでおこうということで、野菜コーナーだけで買い物をしていた結果だと思われます。
という毎日美味しいご飯を食べていたのですが、テンションが上がらない理由は、「お腹が空いた時にパッと食べられない」ということと、砂糖や小麦の中毒症状からきていたのだと考えています。
おかしな話ですが、美味しい食事を摂り、体調がよくなることを感じるたびに悔しがっていました。
なぜ砂糖と小麦粉ばかり食べていたのか
菓子パンやお菓子、インスタント食品のわたしにとっての最大の魅力は、すぐに食べられること。お腹すいたなと思ったらパッと食べられる、また買っておいていても腐らないからストックしやすいということは、非常に大きな魅力でした。
お菓子や麺類が多かったのは、単純にそれだけの理由でした。料理をするのが嫌いなわけではなく、ラーメン屋さんに言ってもチャーハンを食べる程度にはお米好き。なのに主食に菓子パンやうどんが輝いていたのは、お米よりも手軽だったというだけです。もちろん美味しいというのはありますが。
そんな単純な理由ですが、変えようと思うとかなりガッツが必要でした。そこには習慣という名の中毒症状も加わっていて、毎日ご飯を炊こう、料理をもうちょっとちゃんとしようと思っても、お菓子でいいじゃん、パンでいいじゃんと思ってしまい、なかなか変えられずにいたのです。
1ヶ月砂糖と小麦粉なし生活中も、やはり「毎回ご飯作る」が一番悩むポイントでした。夏場だったこともあり、すぐ腐るし。
とりあえず1ヶ月!と思って、そこは乗り越えたのでした。
変化
最初からわかっていたことなのですが、砂糖も小麦粉も3日も我慢すれば問題ないだろうと思っていました。
また、毎日自炊も、慣れればいけるだろうと思っていました。
そして、予定通り3日も過ぎれば、別にパンやお菓子が食べたいとか麺が食べたいとかは思わなくなりました。
自炊は、時々めんどくさかったですが、なんとかなっていました。
体調が目に見えて良くなったということはありませんでしたが、なんとなーく調子いいような気がして、「ちくしょう!」と思っていました。(悔しがっている理由は、自炊生活がやっぱり体にいいと体感し、今後もやっていかなくてはいけないなと思っているため)
起きた時にスッキリしていたり、お腹のモヤモヤ感が感じられなかったり、不調が通常だったのが、改善されたことで「あれは不調だったんだなぁ」と気づく程度ですが、毎回「ちくしょう!」と思うくらい調子はよくなっていきました。
気持ちとして、「パンやお菓子が食べたい」とは思わないのですが、絶対に食べないと思うほどではないわけです。しかし、確実に食べない方が調子は良い。つまり食べない方がいい、でも食べたいと言えば食べたいし、という気持ちがループして、変なテンションで1ヶ月間を過ごしました。
1ヶ月の実験後
いい感じだな、という感じで簡単に1ヶ月が終了。
コメマメイモのどんぶりライフも存外楽しいですし、もっといろんなことを気にしてもいいなと思うレベルで楽しんでいました。
このままずっとこの調子で行こうとは思っていませんでしたが、もう少し続けてみるかな〜と思い、1ヶ月間ほど厳格ではないですが、ちょいちょい続けていました。
そんな中、いただきもののポテトチップがあったので、ちょっとドキドキしながら食べてみました。もしこの1つのポテトチップで、ポテトチップ欲が爆発してしまったら…というドキドキです。
結果、甘くてびっくりしました。
ポテトチップといえば、しょっぱいお菓子の代表なのに甘いのです。
で、成分表を見てみると、結構上位に「砂糖」の文字が。
全く知りませんでしたが、ポテトチップには結構たくさん砂糖が入っていたのです。
そして、甘すぎてさほど美味しく感じず(大好きだったのに)、ポテトチップ欲が爆発することはありませんでした。*今は大好きに戻っております。
その違いに気付けるのにもびっくりしました。
ちなみにこれほど明確にポテトチップから甘みを感じたのは、この時だけでした。
たった1ヶ月で、体調も味覚もかなり変化があったようでした。それまでの食生活が悪すぎたっていうのもあるでしょうが、それでもこれだけわかりやすい変化があると、やりがいがあります。
そこから徐々に砂糖や小麦粉は復活し、かと言って毎日菓子パン食べるのはやめるようにして、現在に至ります。時々毎日食べていることもありますが。
それから数年を経た現状、別に特別気をつけていることはありませんし、砂糖も小麦粉も平気でとっていますが、「摂らなかったらすごいいいことがある」というのは理解した上で、適宜摂取するようにしています。
効果があることを知っているのと知らないのでは違うと思うので、わたしとしては良い実験ができたなと思っています。
お菓子をたくさん食べた翌日、なんとなく精神がどよんとするのも感じられるようになったのは、一旦砂糖を摂らない状態を理解したからだと思っています。
ファスティングは危険が伴ったりもするので、絶対的にオススメとはいかないのですが、砂糖と小麦粉をなるべく少なくして、その状態を体験することは、結構簡単に変化を感じられるので、多少はオススメできるかなと思います。
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