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聴覚過敏に薬はないと言われて泣いて帰った話

5年前、メニエール病と診断された。
それからは眩暈と吐き気と体調不良に悩まされる日々が約2年続き3年目からはやっと眩暈は一年に2度あるくらいに落ち着いた。
発症当初から聴覚過敏について医師に相談したが、「薬はない」と「ストレスは溜めない」としか言われず、しかもコロナ禍とゆうこともあり外出しないことが正当化したおかげで、"避ければどうにかなる"とちゃんとした対処法も考えず、聴覚過敏についてはほったらかしにしてきた。
もちろんその間、乗り物には乗れないし工事現場の音や町内アナウンスで吐き気とパニックを起こしたし、職場である飲食店では不快音のオンパレードで常に疲労感と一緒に過ごしてきた。
それでも治しようがないなら仕方ないと思うのと同時に精神的なものと自分に言い聞かせる毎日。(聴覚過敏の人が1番言われたくないことなのに…)
聴覚過敏ほったらかし5年目のある日、仕事中カウンターから1メートルくらい離れたところから客に話しかけられた時、違和感に気が付く。
元々、洗い物をしていると聞き取りづらいな〜とは思っていたがそれが明らかに悪化してほぼ聞き取れなくなっていた。
入り口が開いて外の音が聞こえる時も、三人以上が会話した時も聞き取れていたものが聞き取れなくなっている…とうとう難聴になった!?と焦った私は前回とは別の市立病院へ。
しかし、結果は同じ。

聴覚に以上はなく聴覚過敏に出す薬はない。
これで終わり。

精神薬を勧められたが、そもそも精神は今が1番楽になった時期でだからこそ聴覚の異常が気になったのにな…とゆう思いから拒否し、何の収穫もないまま病院を後にする。

「やっぱり変わらないか…生きづらいな…」と思ったら涙が溢れて大の大人が1人、車の行き交う道でボロボロ泣いた。
その時に聞いていたseventeenの曲が고맙다(THANKS)で「何がありがとうだよ!울고 싶지 않아(泣きたくない)であれよ!」とツッコミを入れて気持ちを切り替え涙を拭った。

それから少し落ち込んだが、すぐに負けない精神が溢れて(以前ならズタボロに落ち込んでいたのでやはり心は今が1番安定してると再実感)メニエール病ではなく聴覚過敏をネットで調べまくった。
その中で会話のできる耳栓を見つけて
買ってみることに↓


Loop Switch耳栓


自然に見えるようにピンクを購入。

LOOPさんの耳栓は聴覚過敏には有名らしく
これの調節なし耳栓も沢山見た。

はじめてつけた瞬間、ホッとした自分がいた。
それと同時に世界はなんて沢山の音がするんだと改めて聴覚過敏であることを実感。
会話の聞き取りにはほとんど問題はなく(独り言のようなものは聞き取れなかった)嫌な音だけ遮断してくれたが、自分の声が大きくなるので慣れるのに時間がかかりそうなのと逆に聞き返されることがあるのが難点。

3段階調節が出来るが、大きい音が断続的に続くなら1番聞こえなくなるモードを使うと良いかな(逆に中間はまだ使ったことがない…)

職場にも了解を得て食器洗い時には付けられるようになり物凄くノンストレス。
ただ接客時の会話の聞き取りにくさがなくなったわけではないので今でも神経をすり減らしながら対応をしているのが現状…
本音を言うと聴覚過敏の方に絶対飲食店は勧めない。

今後の課題は
・働き方を考える、見直す
・どこまででも電車に乗れるようになる
・コミュニケーションに支障が出た時の伝え方を考える
・自分に合った環境を探す
こんな風に"対処"を考えていくことしか
今はできないけれど前向きに進んでいきたい。


耳栓の前にお守りのようにつけていたヘッドホン。
耳の中に入ることへの違和感を感じる人はヘッドホンがお勧め。ただ夏は暑すぎるのと会話は難しい。

いつか穏やかに自分の創作活動だけで
生きていけたらなぁと心の底から願ってる。




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