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お茶

犬の散歩から帰ってきて、ほっと一息。お茶を飲みながら、今日は何故かやたら気になってしまった、いつもの癖…。

まだ湯飲みにお茶が入っているのに、急須にお湯を入れてしまう。そして、ぼんやりテレビを見たり、本を読んだりしている間に、また急須にお湯を入れようとしてしまう。

「ありゃ、まだ急須にお茶が残ってたわ。早いところ、湯飲みにお茶を移さなくちゃ…。…ありゃりゃりゃ!?湯飲みにも、まだ満タンにお茶が入っていたわ。…仕方ない…グビグビグビ…。」

こんな調子で、いつも冷め切った出がらしのお茶を、急いでのどに流し込む羽目になる。

そういえば、今は亡き父親が、同じ癖を持っていた。私が、熱々のお茶が飲みたくて、急須を持ち上げると、いつもタプタプにお湯が張ってあった。

「お父さん、飲む分だけ、お湯を入れてよ!冷めちゃうじゃない!!!」そんな風に、よく文句を言ったっけなぁ…。

しょうもない癖だけれど、なんだか愛おしくもある。我が家のお茶は、ぬるめの出がらし。実は、心の奥底では、そこに安らぎを求めているのかもしれない。…なんて思った今日のお茶の時間なのでした。

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