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嘘よねぇ

「トイプードルはお利口さんで、とても飼いやすい犬種です。お留守番も、ちゃんとできますし。…あ、お散歩ですか?朝夕2回、15分ずつ位行ってあげれば十分ですよ。」

ペットショップの店員さんに、そう言われてトイプードルを我が家に迎え入れたのは3年前…。

しかし!

うちのワンコは、半端なくパワフルだった。朝晩のお散歩に2時間ずつ付き合わされ、膝を痛めた私。まさか、この年で、コンドロイチンや膝サポーターのお世話になるとは…。トホホ…。

ある日、我が子を引き取ったいきさつを、なじみのドックスクールのトレーナーさんに話すと、こんなことを言われた。

「お散歩時間は犬種で何分って、言い切れないと思うんですよね。体が小さくても、体をいっぱい動かさないと満足しない子もいれば、逆に大きくてもちょっとで十分だっていう子もいますもん。人間と一緒ですよね。」

…ああ、なるほど。そ、そういうことですか。犬種じゃない。その子の性格で、幅があるということ…。ああ、なるほど…。うんうん、そうか………。

と、ここまで、「膝を痛めた」だの「思ったんとちゃう!」みたいなマイナス発言をしてきたが、実は、現在、我が子にどっぷりはまっている。「沼ハマ」って言葉を使っても良いんじゃないかと思う。

外を何時間もウロウロするのは、寒い日、暑い日はしんどいけれど、でも良いこともたくさんある。

一番は…

街の人の温かさに気付けたこと!我が子といっぱい歩いているおかげで、お散歩仲間がたくさんできた。そして、知らない人が、我が子に優しく声をかけてくれることもしばしばである。

我が子のおかげで、住んでいる街が好きになってきた。これは、この子がいなかったら絶対に味わえなかった感覚だ。

だから、私は今日も元気に、我が子と出かけてきた。冷たい風にビュービュー吹かれながら…。


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