冷え性の方必見!赤ビーツの冷え回復効果
2022年10月に、北海道大学がビーツが冷え性に有効かを実証する実験を行い、最新の研究結果を発表しました。
実験の結果
「赤ビーツを摂取すると手先の温度の回復が早まる=冷えの改善に役立つ」
ということがわかりました。
実験内容
実験は以下のような内容で行いました。
①20名の健康な成人男性を2つのグループに分けます。
②1つのグループには水、もう一方には赤ビーツ飲料を140ml飲んでもらいます。
③2時間後に8℃の水に手を30分間浸して手足を冷却。
④その後、室温27℃の環境で20分間の回復時間をとり
皮膚の回復温度と速度を計測します。
実験結果
その結果、水のグループに比べて、赤ビーツのグループでは
冷却後、手指の血流増加が大きく、皮膚温度が早く温まることが明らかになりました。
一方で、皮膚を冷却中の時には、赤ビーツを摂取した人の皮膚温度に変化はなかったことから、皮膚が冷えている間は赤ビーツの血管拡張作用は見られなったとのことです。
ビーツが冷えに効く理由
なぜ、赤ビーツが冷えに効果があるのか、それは、赤ビーツに豊富に含まれる成分一酸化窒素(NO)が関係しています。
赤ビーツには、「硝酸塩(NO3)」という化合物が豊富に含まれています。
硝酸塩は体内で一酸化窒素(NO)の発生を促進します。
このNOは、血管を広げ血行促進や血管をやわらかかくする作用から
高血圧や動脈硬化の予防にもつながると注目を浴びていました。
今回の北海道大学の実験では、赤ビーツが含むNOの働きが冷え性の改善に回復に効果があるということが実証されました。
「食べる血液」と呼ばれるほどカリウムや葉酸などが豊富なほか、抗酸化作用や血行促進作用があるビーツ。
今後ますます期待が高まる野菜です。
出所:北海道大学プレスリリース「赤ビーツが冷えた手足を早く温める~抹消部の血流測と冷え改善への活用に期待~」
https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/221031_pr.pdf (最終アクセス 2023 年 2 月 24 日)