『ラッシュライフ』(新潮文庫)伊坂幸太郎【700文字程度】
こんにちは☀️七海です。
前回と同様、今回も伊坂幸太郎の作品を紹介します。
前回は伊坂さんの一作目の小説を紹介しましたが、今回は二作目『ラッシュライフ』です!
…こうなったら、出版された順に投稿していこうかな。。
🧸あらすじ🧸
職業を泥棒とする男。
神に心酔する青年。
不倫相手の妻を殺害しようとしている女性カウンセラー。
失業し、再就職活動に苦戦する中で野良犬を拾った男性。
この小説は4人の人生が絶妙に交錯しながら物語が進んでいく群像劇です。
4人の物語の先には予想外な未来が待っています。
🧸感想🧸
この作品の重要キーワードは「バラバラ死体」です。4人全員がバラバラ死体になんらかの形で関わっています。バラバラ死体の存在により、4人が絶妙につながっていきます。
現実社会でバラバラ死体に出くわすことはまずないかもしれませんが、人間というのは、関係のないことだとか、違う世界の話だとか思っていても、思いもよらぬところで繋がっているものなのかもしれないな、と感じました。
伊坂幸太郎さんの作品をよく読む方なら分かると思いますが、この作品に出てくる泥棒、黒澤はこの作品以外にも登場するキャラクターです。
伊坂さんの作品に出てくるキャラクターで最も人気があるキャラクターだと言われています。
私も黒澤は本当に魅力的なキャラクターだと思います。
泥棒はもちろん、悪です。
だけど…憎めない、むしろ好感しかないです。
どんな時も毅然としているし、人としての思いやりはしっかり持っている人物です。私にとっては、こうなりたいな、と思う人物の1人です。
黒澤の魅力を堪能するだけでも、この作品を読む価値はあると思います。