ななこ

ジェンダー、フェミニズム関連のつぶやき、日々考えたことをつらつらと。2020年から子育て中。皆がそれぞれ生きやすい社会になりますように。

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最近の記事

幼児と暮らす我が家の家事事情

結婚13年。子が生まれてから3年。 我が家の家事はかつて、 全て二人で一緒にするスタイル (料理のみ全部私で皿洗いは全部夫) だった。 学生結婚して、フリーで仕事(同じ現場も多かった)して、 洗濯は週に1回たまってきたら。コインランドリーまたはアパートの共同ランドリーで。掃除は二人が休みの日に家中一緒に。買い出しも1週間に1回まとめて一緒に。 以上。 なーーーーーんの不満もなかったよね! そう、うちは全部二人ですれば良いと思ってたし、おままごとみたいだった。幸せな日々

    • 「哀れなるものたち」2回目観たよ。夫と。

      短い感想: 夫が結構な割合で爆笑していてなんかホッとした。あとやっぱり美術が好き 某専門職の我が夫。土日祝ほぼ休みナシ出張多めで夜にも結構な頻度で仕事が入る生活を送っているので普段夫婦2人でお出かけすることはなく、先日たまたま平日に代休が取れたと。「映画でも観よう!クーポンあるし!」と誘ったら「哀れなるものたち」が観たいとな。うん、好きと思うよ!てことで私は2回目。 初回はビビッて指の間から観たシーンも多かったけど思ったより強烈でなかったので、今度は安心して美術とか衣装

      • カラーパープル(2023)感想②音楽家は全員観るべき理由

        ※今日はあまりネタバレないと思います。(絶対に内容知りたくない人は観てから来てね) まず最初に、私はすべての音楽大学、短期大学、専門学校でこの映画必修にしてほしいと思う。対象の専攻?全専攻ですよもちろん。 もちろんレポート提出も忘れずに。 何故か。 この映画はミュージカルということもあって、ゴスペルやブルースが彼らアフリカ系アメリカ人にとってどういう意味を持つのか、日本人にも分かりやすい形で示してくれているから。 日本でクラシック音楽演奏してる人で、ジャズとかポップス

        • 「カラーパープル(2023)」感想①赦しとは。生きるとは。

          短い感想 過酷な経験を乗り越えるために必要なものは信仰とシスターフッド(痺れた)。 あと、音楽家は全員観れ。 ※確実にネタバレあるので、観る予定のある人は観てから会いましょう! さらに、今回キリスト教に関する私の個人的な考えがかなり入っているので、信者の方はもしかするとご不快に思われるかもしれません。 以下、感想。 比べてしまうので今回はとりあえず原作未読、スピルバーグ制作の最初の映画版も未見で行ったんだけど、 とにかく序盤から中盤にかけて、主人公セリーの境遇があまり

          「哀れなるものたち」観たんだわ。

          ※ネタバレしないようにがんばるけどたぶんあるので観る予定ある方は観てから来てね! あと口調(文体)が毎回全然安定しないのは大目に見てね! 感想:私ら全員Poor Things。(あと我が夫が大変まともなことに気付き産後クライシスがちょい薄れる) あらすじ(ざっくりにもほどがあるver):ヴィクトリア時代(仮)のロンドン。自ら川へ飛び込んで瀕死の女性に彼女の胎児の脳をマッドサイエンティストが移植。実験対象兼娘として箱入りに育てるが、やがて自我に目覚めた彼女は世界を知るため外

          「哀れなるものたち」観たんだわ。

          出産してからもうすぐ3年半。えっ?

          お久しぶりですこんにちは。 前回書いた時は妊娠中でモヤモヤしていたようですが、生まれた子はもうすぐ3歳半になります。 えーと、あの。 実は最初の1年ほど大変すぎて記憶がほとんどないのです。 産後鬱から今もカウンセリングにかかっており、さらにコロナウイルスにも2度ほど感染しまして。もう産後脳なのかコロナの後遺症か分からないですがとにかく記憶力がやばい(語彙力)。 今何しようとしてたのか、さっき手に持っていたものをどこに置いたのかが分からないレベルでして、思考の方もとっ散ら

          出産してからもうすぐ3年半。えっ?

          妊娠でモヤモヤ

          先日8週になり、心拍が確認されて病院から許可をもらったので母子手帳をもらいに役所へ行ってきた。 日本の制度はかなり手厚くて(以前住んでた国だと安定期になるまで病院で診てももらえないし、診察全部で4回とか)、検診14回もあるの!とか児童手当だの出産一時金だの子供の医療補助だの、感心したり感動したり。と同時に、まず妊娠届が3ページもあってかなり詳細にプライベートなことを聞かれたり、妊娠前の体重からBMIを計算して書かされたりして(役所で、ですよ)とても驚いた。もちろん困ってる人

          妊娠でモヤモヤ

          心の準備と夫婦別姓問題と

          こんばんは。お久しぶりです。前回のポストから少し経ってしまったのには理由があります。約1年半の不妊治療の結果、この度子供を授かりました。今はまだ初期なのでお知らせした相手は限られるのですが、色々考えざるを得ない&自分の考えがこの先変わっていくかもしれないので、それも記したいと思いここに書くことにしました。よろしくお願いします。 前置きおわり。 さて。我が家は夫婦別姓である。パートナーの国では、結婚した際に姓を変えるかどうかが選べるので、迷わず別姓を選んだ。 理由は、一緒

          心の準備と夫婦別姓問題と

          出生率を上げる=結婚なのか?

          もうずっと前、私が学生の頃から、近い将来必ず少子高齢化は問題になるであろうとされていた。されてはいたが、特に対策は取られていなかったように思う。当事者としても「そんなこと私に言われましても」くらいの感覚だったし。 今それが現実になり、そのたびに政治家が「(女が)産まないのが問題だ」といった内容の発言をして炎上するのが通例となっているが、根本的なところが間違っていると思うのだ。 産みたい女はいっぱいいる実は私はこの1年半ほど不妊治療に通っている。県内外でも評判のクリニックら

          出生率を上げる=結婚なのか?

          中学生の私にズボンを。男性にもスカートを。

          前々回に靴のことを書いた。ナチュラルにハイヒール強制すなということだった。私は好きだから履くけど、履きたくない人に強制するなと。 中高生時代の話をしたい。 当時私は中高一貫教育校に通っていて、中学3年生だった。良い学校だったと思う。何が良いって、そりゃ個々の相性は色々あるものの、基本的にすべての先生が生徒のことを思ってくれていたし、生徒がそれを実感できる学校だった。 部活もそうで、当時まだ20代後半から30代に入ろうかという若手の顧問の男性教師は熱血で、時々私たちとぶつ

          中学生の私にズボンを。男性にもスカートを。

          他人の容姿に関するコメント。

          年が明けてからもう11日も経ってしまいました。年末に始めたnote、今年も細々と続けていてたらなと思います。よろしくお願いします。 我が家では日本のテレビが観られない(本体はあるけど海外仕様なのでチューナーとかつけないと観られない)ので普段は動画配信サービスを利用しているのだが、お笑いやバラエティー番組が好きなので実家に帰省中はずっとテレビをつけていた。 数ある年末年始の特別番組の中で、ものすごく気になるものがあった。それは、街中に出て「おデブちゃん」や「ハゲ」に見える人

          他人の容姿に関するコメント。

          靴が好きということ。

          私は靴が大好きだ。 特に好きなのはポインテッドトゥのピンヒール。なぜかバレエシューズやスニーカーが似合わないなと長年疑問に思っていたのだが、その理由が骨格診断でストレート型だからと最近判明して納得した。 とにかく短足なので常にハイヒールは欠かせず、よく歩く夏の日はウェッジソールのサンダルを履き、冬の日はヒールのしっかりしたブーツを履くことにしている。 アルゼンチンタンゴにはまったのは、音楽ももちろんながら、あの美しいタンゴシューズが履けるというのも大きかった。今はタンゴ

          靴が好きということ。

          女性専用車両とレディースデーは女性優遇だなんてちゃんちゃらおかしくて笑っちゃう②

          続きを書こうとしたと同時に本業が繁忙期に突入し、さらに某国際イベントのボランティア(オリンピックではない)を始めて忙しかったり心が折れたりまあいろいろしてました。 さて。レディースデーである。水曜日である(ところが多い)。映画館だとメンズデーは、TOHOシネマズで実施されたものの、2016年に「利用者数が期待水準に届かなかった」ので廃止したそうである。 何故設置されたのかというと、「売上の伸びない平日に客足を伸ばしたかったから」で、なぜそこでのターゲットが女性かというと

          女性専用車両とレディースデーは女性優遇だなんてちゃんちゃらおかしくて笑っちゃう②

          女性専用車両とレディースデーは女性優遇だなんてちゃんちゃらおかしくて笑っちゃう①

          まずはっきりさせておきたいのは、この2つの制度は別の理由で始まったものであり、並べて語るべきではないということ。私個人としては女性専用車両とレディースデーにはそれぞれ別の理由で反対の立場である。 女性専用車両の存在がある限り、私は日本人であることを恥じる女性専用車両が導入された時、痴漢が悪いのにこんな乗りたくもない(自分の改札から遠くて不便だった)車両に乗せられて屈辱だと思った。乗らなくてもいいというので別の車両に乗ったらやっぱりそこには痴漢がいて、仕方なく女性専用車両に移

          女性専用車両とレディースデーは女性優遇だなんてちゃんちゃらおかしくて笑っちゃう①

          自分が一番書きたいことがジェンダー関連だったけどずっと書けなかったはなし。

          私は弱虫だ。どうやったら皆がいち個人として幸せな生き方ができるのか。シンプルな話である。ここ20年ほど私の中でとても大きな関心事であり、もちろん当事者でもあった。今まで書けなかったのは、ただただ私が弱い人間だからである。 男ばかりの環境で、面倒くさい女だと思われることが何よりも怖かった。ただでさえ縦のつながりで仕事が回ってきたり来なかったりするその閉鎖性の中で、少しでも異を唱えたり疑問の声をあげることは自殺行為に思えた。仮に声をあげても、気のせいだろ?お前に実力がないのが悪

          自分が一番書きたいことがジェンダー関連だったけどずっと書けなかったはなし。

          パートナーのこと

          自分が結婚するとは思っていなかったなんとなく私は結婚しないだろうな、とずっと思っていた。それを言い切るには進路選択を少々間違えたな、とも思っていたけど。 友人や家族からも結婚しなさそうだと言われていたし、好きな人に振られるときの決まり文句は面白いくらいに皆「普通に結婚して、仕事から帰ったら奥さんにおかえりって毎日迎えて欲しいんだよね。」や「ななこは強いから一人で生きて行けるでしょ。俺早く結婚して子供欲しいし留学とか考えてる人はちょっと。」だった。そりゃすみませんね、と言うし

          パートナーのこと