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【11/19発売】『大人だって読みたい!少女小説ガイド』のお知らせ

「少女小説」と聞いて、思い浮かべるのはどんな本ですか?

ちょっと背伸びをして読みはじめて、いつしか一緒に大人になった本。こっそり夜更かししながら読んだ本や、友達と貸し借りした本。今でも本棚にあって、時々読み返してはそっと抱きしめたくなるような本……。

そんな「懐かしいあの頃の本」から「いま刊行されている本」までの少女小説179作品をレビューしたガイドブック 嵯峨景子・三村美衣・七木香枝編『大人だって読みたい!少女小説ガイド』(時事通信出版局)がこの秋出版されます!

以下は、この本について、おすすめポイントごとにご紹介します。

どんな人におすすめ?

この本では、少女小説といえばの名作から最近作までの数多くの少女小説から、編者3人が179作品をセレクトし、あらすじや読みどころをレビューしています。少女小説がお好きな方はもちろん、昔よく読んでいたなあ……という方や、いままでなんとなく通り過ぎていたけれど、これから読んでみようかな? という方にもお薦めの内容です。

読み応えのある作家インタビュー

巻頭には、津原泰水先生・若木未生先生のインタビューを収録。
取材中も情報量にくらくらしてしまったほど、充実した内容でとっても読み応えがあります。とくに、あの頃の少女小説読者の方にはとりわけ響くのではないかな……と感じました。

カテゴリごとに少女小説をレビュー

この本では、少女小説を9つのカテゴリに分類しています。好きな作品の傾向をたどって、次に読みたい本を見つけていただきやすい内容です。
また、少女小説と一口に言っても、その多彩さは本当に様々。同じカテゴリ内でも、異なる面白さの作品が揃っています。

各作品については、1,000字前後のボリュームであらすじや読みどころを各担当者が執筆。嵯峨さんの少女小説研究の視座からの適確かつ鋭いレビュー、三村さんの深い読みと愛を感じるレビュー。そして私・七木によるレビューのほか、ライターの香月孝史さんによる端正で読みどころがわかりやすいレビューを収録しています。

以下は、目次に掲載される9つのカテゴリとその作品の一部です。

I - 妖
ゴーストハント / 鬼舞 / 封殺鬼 / かくりよの宿飯…他

II - 宮廷
なんて素敵にジャパネスク / (仮)花嫁のやんごとなき事情 / 後宮の烏…他

III - 仕事
伯爵と妖精 / 茉莉花官吏伝 / 女王の化粧師 / 薬屋のひとりごと…他

IV - 謎解き
ルピナス探偵団 / 宝石商リチャード氏の謎鑑定 / まんが家マリナ…他

V - SF
星へ行く船 / キル・ゾーン / 西の善き魔女 / ティー・パーティー…他

VI - 青春
丘の家のミッキー / マリア様がみてる / グラスハート…他

VII - 恋愛
アナトゥール星伝 / 身代わり伯爵の冒険 / わたしの幸せな結婚…他

VIII - 歴史
彩雲国物語 / 十二国記 / 炎の蜃気楼 / 金星特急 / 風の王国…他

IX - 異世界
影の王国 / 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった……他

情報が分かりやすい&便利な情報付きレイアウト

現在制作中ですが、このガイド、本当にレイアウトが分かりやすいのです。プロのデザイナーさんの技が光るレイアウトには、書影や書籍情報にレビューだけでなく、作品の紹介キャッチ作品の傾向が掴めるキーワードタグ、そして便利な電子書籍アイコン付き! 

ここ数年で、少女小説も名作から最新作まで電子書籍化が進みました。電子書籍のある作品が分かるようになっていますので、今すぐ読みたくなっても安心です。本当に読みやすく、惚れ惚れしてしまうレイアウトです……。

レビューだけじゃない!充実のコラムも収録

このガイドには、様々な切り口からの少女小説にまつわるコラムを収録。
それぞれぎゅっと内容が詰まった、充実の内容です。

◎執筆者(敬称略)
池澤春菜 / 小松原織香 / 高橋かおり / 桜井宏徳 / 土居安子 / コイケジュンコ / ひらりさ / 青柳美帆子 / 小池みき

少女小説の広がりを感じる素敵なカバーイラスト

本ガイドは、ラフを拝見してふんわり幸せになってしまった、丹地陽子さんの素敵なイラストが表紙です!

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少女小説が持つ世界を旅したくなるような、広がりを感じる表紙です。
帯やフォント選び、情報整理がとても見やすい、デザイナーさんの端正なお仕事にも惚れ惚れ。かわいい!

書籍情報

タイトル:『大人だって読みたい!少女小説ガイド
編者:嵯峨景子・三村美衣・七木香枝
出版社:時事通信出版局
発売日:2020年11月19日
ISBN-10 : 4788717042 / ISBN-13 : 978-4788717046

少女小説への思い入れを少しだけ

本が好きな人なら、きっと一冊は「自分だけの大切な本」を持っていると思います。くたくたになるまで読み返したり、何度か買い換えたり。頻繁には読み返さなくなっていたとしても、本棚の大切な場所にさしてあって、それからその本を手にしていない時であっても、ふとしたときにその気配をふっと感じるような本。あるいは、折に触れて抱きしめたくなるような、そんな本が。

私にとって、少女小説とはそんな存在です。
児童書ばかり読んでいたある日、少しだけ背伸びするようにして手を伸ばしたあのときから、少女小説はずっと私の親しい友人のようで、遠い憧れのようで、でも優しいばかりではないことも教えてくれました(……ということを、やや重い感情をのせて書いた文章を寄稿したのがこちらです)。

この本の原稿を書いていて改めて感じたのは、少女小説の世界のやさしい広がりと深さでした。現実も仕事もけっして「好き」ばかりではままならないものですが、それでも好きでいることの幸せを感じます。
まだ作業は続いていて、もっとよくするために粘らねばと自分の担当作を見直していますが……少女小説という豊かさに触れていただけるきっかけとなる本になっていると思います。

少女小説のことが大切なあなたにも、これから読んでいくあなたにも、そっと大切にしたくなるような物語が見つかりますように。

私の担当作品については、こちらをご覧ください。


よろしければ、ぜひ推し書店さんで予約していただけると嬉しいです!


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