クラゲになりたい彼なりのSOS
「クラゲには骨がないです。だから痛みも嫌なこともきっとないまま、海の中をぷかぷか浮いているだけで一日が終わる。だから僕は、クラゲって、いいなぁ、って思います」。
火曜ドラマ、『ユニコーンに乗って』。永野芽郁さんや 西島秀俊さんが主演の、IT企業がモデルになったドラマです。
その中のごくごく一部のシーンで使われたこのセリフ。
それは、ただの雑談のように聞こえるけど実は彼なりのSOSの出し方なのかも。素直じゃない彼(システムエンジニア)が、遠回しに伝える「助けてよ」。
とってもわかりづらいサインだし、そもそも、こういう伝え方は雑談の延長戦って捉えられたら厄介だし、「命」が関わってる場合はもっと危ない。
そのサインを周りが「ただの雑談」って受け取るか、「彼なりの『助けて』のサインかも」と思うか。
わたしなら、どう受け取るのかな、って考えた。
考えたけど、そんなに深く考えないかもしれないし、『あ!」って頭の中に 何か思い出すサインがあるかもしれない。
答えは 自分がその立場にならないとわからないけれど。「本来、『助けて』というのはとっても難しいことなんですよね…」と、同僚が呟いたことに対しても、素直じゃない彼のSOSの出し方についてもどちらも共感できた。
わたしも、その素直じゃない彼と似たようなところあるし(笑)。
ポーカーが強いって話、前にもしたっけな?
多分してるな(笑)
そんなわたしは、じゃあ、どうやって本気の『助けて』を伝えてるの ー?
不思議に感じたり、これまた自分ごとのように感じてらっしゃる方もいるかもしれませんね。
わたしは、本当に迷ったり 心に持っておくには重過ぎる荷物を抱えてしまったとき、昔の自分とよく対話します。「どんなふうにあなたはなりたかったの?」
「理想の自分と今の自分、かけ離れてない?」
そんなふうに。
その対話だけで自己完結するときもあるけど、わたしは大概、心のモヤモヤがそれでは治まらない。
だから信頼のおける人に相談するか、これまた紙に書いて自分の気持ちを可視化するか。
この二つ、方法はあるけど、それ以外の術を知らない。
わたしが言葉を“失う”前は、「誰でもいい、話を聞いてほしい」気持ちでいっぱいだったけど、一旦あんなことがあると、また同じ目に遭うんじゃないかとか、怖さの方が先に勝つ。✊✋
だから、わたしは思いを音にすることをそれ以来やめてしまった。
でも、あなたは、ここに一人だけ。
世界中のどこを探してもあなたの代わりはいない。
あなたが 大切にしてるもの 大切にしてる人
どれを取っても「全部一緒!」って言う人は例え、双子であってもいないと思う。
わたしやあなたにとって何か悩み事があったとしよう。「話すこと自体が恥ずかしい」とか「自分で声にすることでその事実に直面してしまうような気がする」の気持ちもわかるけど、悲しい選択をしてしまうよりはよっぽどマシなこと。
「あなたは、ずっとここにいていいんだよ」
「わたしもいつでも待ってるからね」と言ってくれる人が、環境がマッチングする魔法みたいなミラクルが、きっと あなたにも訪れるはず。
わたしも今、そんなことを考えています。
* * *
今月に入って、大切な人との別れから一年経ちました。亡くなったことを受け止めるだけでそのときは必死で、周りのことなんて考えられなくて。
でも、実際もっと悲しいのはその家族だ。
わたし達とその人が会える回数も一年に何回あるかな、くらいしかなかったけど。それでもやっぱり生きててほしかった。おじさんになった彼、おばさんになったわたし、同窓会みたいに昔話をして…ってそんなことも叶わなくなった。
悲しい選択は、その周りの人達をもかなしくさせてしまう。
大切な人を喪う悲しみは 癒えることがないから、それが「優しさ」の種に変わることもあるのかな、なんて思うときもある。不謹慎かもしれないけど。
そんな大切な人の冥福を祈りながら、命あることが奇跡なんだと噛み締める毎日。たった、一人であっても
悩んで 苦しんで、もがいてる人がいるかもしれない。そんな人達の支えになれたら嬉しいな。
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